短観のせいの大幅反落ではないが……東証。

 週明けの今日8時50分、丁度東証前場の開始10分前だが、12月の日銀短観の発表があり、DI(Diffusion Index:業況判断指数)が大企業製造業でプラス12と、9月調査と同じで横這っていた。やはり中国その他の新興国の経済減速への懸念が色濃いようで、ここでも米で現地時間の明日から開くFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)における、9年振りという利上げをも織り込んだ感がある。

 そしてそれを受けた形の東証で、日経平均がのっけから先週末11日比450円安(!)の大幅反落で寄り付いたらしく、10時頃には一時600円超安(!)まで下げた。結局引けでは347円06銭安(−1.80%)の1万8883円42銭となった。先週末のNYダウやFTSE100等、欧米その他で全面安で終わった流れも引き継いでいて、ひとえに原油安……現地4日のOPEC総会で1年前と同様、減産合意が見送られた、と言うに及ばず、3000万バレル云々といった目標値すら、事実上白紙にまでしたのが嫌気されたリスクオフの流れが波及した格好だ。

 ただ、日中に見た日経電子版では、確かに全面安だったものの今回の短観はさほど材料視されなかったという。

 いずれにしても、そのためにMyポートフォリオたる新日鉄住金株も、先週末までに持ち高を80株にしたが、今日64円安の2344円で引けたおかげで8700円の評価損を抱えてしまった(!)。この株に関しては、今年度の粗鋼減産によって今期末配当がどうなることやら、中間配が済んだ時点から戦々恐々で(?)、ウィークデーの日経朝刊にそのネタがいつ載るやらと、それも戦々恐々なのだ(?)。4−9月期決算発表時に「未定」とされたためで、中間配並みの30円(株式併合前の3円)ならまだしも、仮に25円なり20円にでも減らそうものなら、それも売り材料になりかねなかろう。

東京五輪に合わせてLEDだらけに(?)……政府方針。

 今日の朝日朝刊1面トップに、政府が20年度を目途に、照明器具において白熱灯と蛍光灯の製造や輸入を事実上禁止させ、LEDの電球等に置き換えていく方針だと出ていた。安倍首相が今日、官邸に財界幹部を招いて開く「官民対話」での、省エネに関する表明だといい、今月末の仏パリでのCOP21(国連気候変動枠組み条約締約国会議)における、日本の温室効果ガス削減の取り組みの一環だという表明もあるという。

 LEDは製品寿命が長く消費電力も小さいが、未だ価格が2000〜3000円台と、09年当時の1万円と比べて相当下がったとはいえ、白熱灯・蛍光灯と比べてまだまだ高価だ。ただ、政府は来年度にも省エネ法の政令を改め、LED並みの省エネが無理な白熱灯と蛍光灯は、事実上製造や輸入が出来なくなっていく。もっとも白熱電球は既に、日本メーカーで東芝ライテックパナソニック日立アプライアンスが生産を終了済みだという。

 僕も未だLED導入は踏ん切りがつかない状態で……というか、風呂付6畳一間の広さのフローリングのMy賃貸アパートでは、すぐにLEDを導入できるのは風呂の照明だけで、部屋と台所は蛍光灯の器具を撤去の上、LED用のと交換が必要だ。その辺はゆくゆく家主と相談するしかない。

 何とか2度目の東京五輪に間に合わせ、日本国中をLEDだらけにし(?)訪日外国人を驚かせようという魂胆でもあるようで(?)、これはどうやら朝日のスクープ、毎日や読売、日経には出ていなかったから、産経や東京にもなかっただろう。

「もう1回」特融されていたとはウッカリしたが……旧山一破綻の日。

 3連休が明けての今日の日経朝刊6面に、小説『しんがり』(清武英利著・講談社+α文庫)の全面広告があり、その中に97年11月25日付日経朝刊1面トップの記事が丸々載っていた。山一証券が前日24日の臨時取締役会で自主廃業を正式決定し、大蔵省(現財務省)に営業休止を届け出たという記事で、日経は既に22日土曜付で山一のそういうことをスクープしていた。広告では、あれから今日で18年になったとのコピーもあった。

 もちろん山一の破綻自体は覚えているが、抜粋してある日経の記事では2〜3、知らなかったというか忘れていたというか、そんな事柄があった。中でも最たるのが、顧客資産保護のために(旧)日銀法25条に基づく日銀特融が発動されていたことだ。65年(昭和40年)にも運用預りの破綻で、当時の興銀、富士、三菱の3行経由で282億の特融を受けたことは今も名高いだろうが、97年のこの時はてっきり特融を受けずに破綻したものだと、どこでどう記憶がすり替わったか(?)自分でも謎なのだ。

 90年代後半のこの当時は銀行の不良債権問題のピークで、日銀特融が結構乱発されたこともあった。北海道拓殖銀や兵庫銀、みどり銀といった地銀のみならず、木津信用組合やコスモ信用組合にまで……戦後初がその65年の山一、そして大井証券に対してのみで、以来30年ほど経ってのそういった乱発だったのだ。なので、そんなこんなで特融総額も延べ1兆は下らなかった筈だ。

 それにしても20年近く前に破綻したそれら拓殖銀や山一、2信組は、もちろん特融の返済はなされていない筈で、結局特融資金は公的資金にすり替わり、つまり国民の税負担に行き着いたのかどうだったのか……これもこれで当時のニュースを忘れた残念な自分がいる(?)。因みに65年に山一が受けた特融は、3〜4年ほどで山一自身が完済している。そこで僕は今も時折考え込むが、65年当時のステークホルダーの面々は、32年後の破綻について一体どう思っただろうか。

 もっともこの小説『しんがり』は、ブログでは触れなかったが既に買って読み始めている。今秋の「課題図書」の1冊にしたわけだが、また例によってのMy悪い癖で(?)冒頭の20〜30ページでストップ中だ。昨日までの3連休中も見事にサボっており(?)、もういい加減に再スタートを切らねばなるまい(!)。

 最後に今日改めて思っての余談だが、山一の破綻を日経がスクープしたというのは……65年にも「山一がヤバい」というのを掴んでいたのに、大蔵省の要請による報道協定でジッと我慢の子で(?)記事にしなかったところへ、協定の埒外にあった西日本新聞にスッパ抜かれた。その時の屈辱も一気に晴らした、執念のような凄みを改めて感じたのは僕だけだろうか。

 但し65年のそれを言い出すと、取材が先行していたと思われる日刊工業や、他の朝日や読売等はともかく、日経だけは事情が実に複雑だ。その辺の詳細はMy愛読書『メディアの興亡』(杉山隆男著・文藝春秋)にあるが、端的に言えば、当時の日経の専務兼主幹だった円城寺次郎さんの、事実上の「鶴の一声」で協定が決まったようなものなのだ。

今更何だが(?)……東証1部単純平均について2件。

 日曜の今宵になって何だが、何気にJPX(Japan Exchenge Group:日本取引所グループ)ホームページにアクセスし、「その他統計資料」→「株価平均・株式平均利回り」の項目にある「株価平均等算出上の株価等の取扱い変更について」のPDFを立ち上げると、先日9月25日にも取り上げた「24日から東証1部単純平均、従来の10倍になる件」の通知が1枚表示された。

 その時も「昨日今日から単純平均がいきなり10倍表示とは……!?」と驚いたが、既に春先の4月2日付で公表されていて、返す返すも気付かなかった僕が悪いと改めて反省させられた(?)。因みに先週末13日の終値は、前日比7円28銭安の3132円58銭で、日経平均も100円86銭安と8日ぶり反落の1万9596円91銭だ。

 なお、「3ケタ時代の単純平均は1度たりとも4ケタ、つまり1000円台にも到達したことがない筈だ」と言ったが、そうでもなかったことが最近、My所有の2冊の書籍によって判明した(?)。

 1冊が『マンガ版日本経済新聞の読み方』(石井勝利・さいとうはるき共著・明日香出版社・87年刊)で、115頁に日経本紙の当時の証券面(現マーケット総合面)のコピーによる抜粋で「1288円27銭」と出ていた(!)。ついでに日経平均が実に、前日比334円48銭高の2万6286円75銭(!)ともあったので、日経ホームページ内の日経平均プロフィルで追跡すると、コピーに「8日」とあったのが87年9月8日であることもわかった。

 もう1冊が『日経「証券面」の読み方』(日本経済新聞社刊・91年2刷)で、31頁に「1118円78銭」と出ていた。日経平均に関する説明の中で抜粋してあった紙面にあり、日経平均が前日比実に1357円61銭安(!)の2万1456円76銭で引けた日でもあったという。

 『日経会社情報』でも、日経平均と違って単純平均は過去のデータを載せてくれていない……などという言い訳は通用しないようで(?)、思わぬところにデータベースがあったことにも感謝せねばなるまい(?)。

またどこのヒマ人か!?……日経へのサイバー攻撃。

 今夜21時23分配信の日経電子版に、昨夜から今日未明にかけて、日経の運営する各種サイトが閲覧しづらくなるトラブルに見舞われたと出ていた。もちろん当の日経電子版も例外ではなく、確かに昨日「今日の日経産業たった8ページ……」という文を綴ってから、大阪取引所での日経平均先物の夜間取引の値を見たく何度もアクセスしたが、画面上部の「日本經濟新聞」の題字くらいしか表れなかった。

 記事では大量のデータを送りつけてのサイバー攻撃「DDoS攻撃」らしいとあり、また一体どこのヒマ人なのかと訝しんだ(?)。

今日の日経産業たった8ページ(!)……EDISON21の不具合か??

 今日は新聞休刊日明けの火曜だが、今日の日経産業新聞がやけに薄っぺらいと思ったら、たった8ページだてになっていた(!)。休刊日とはいえ、昨日は一応平日の月曜なので、いくら何でもネタ不足による減ページは考えにくかった。
 
 そして何故か晩になって1面中ほどに小さく、今回のお詫びが出ていたのに気付いた。曰く「新聞編集システムの障害の為」とあり、現行のシステム「EDISON21(エジソン)」のトラブルだか不具合発生だか何かだろうと思った。

 日経本紙のほうは通常通り44ページだてだったので、こうしてみると本紙の減ページだけは死んでもできない(?)以上、日経産業を犠牲にせざるを得なかったようだ(?)。ともあれ、前身のANNECS(アネックス)はそんなことがなかった筈で、今回のEDISON21が初のことだろう。

 余談だが、日経MJのほうは直近の発行が一昨日の日曜と明日の水曜なので、運よく難を逃れた格好だ(?)。しかしかつての日経流通時代は発行が火・木・土だったので、現行の月・水・金になっていなければMJも犠牲になっていたかもしれない(?)。

案の定減益観測だが、織り込み済みか大幅続伸。

 今日の日経朝刊3面(総合2)左上の方に、新日鉄住金の今年度通期の連結経常利益が、前期比約3割減の3000億そこそこになろうという観測記事が出ていた。従来予想は18%減の3700億だっただけに、3000億台辛うじてといった趣だ。

 やはり依然としてMade in Chinaが大きな要因で、今期上期に5〜10%の粗鋼減産に踏み切り、一旦回避を表明したものの下期も一転して続行の見通しだ。なので通期の連結売上高も、前期比9%減の5兆1000億という計画に届かない公算大だといい、5兆割れもあり得るようだ。

 ただ、来週29日発表の4−9月期は、経常が15%減の1500億程度と従来予想並みだという。

 しかし今日の東証日経平均が大幅続伸、前日20日比347円13銭(1.91%)高の1万8554円28銭、つれて新日鉄住金も111円(4.62%)高の2515円で引けた。為替でドル円がまた120円台突入の円安傾向に振れたのを好感したという。新日鉄住金の大幅続伸も、今日の観測記事がどうやら織り込み済みで、悪材料がまたひとつ片付いたと解釈された感がある。