よもやここまでの景気減速とは……米1−3月期実質GDP速報。

 今日の日経朝刊1面と5面(国際2)トップに、米商務省が昨日発表した1−3月期実質GDP速報で、年率換算でたった0.2%成長だった(!)と出ていた。市場予想平均が1%だったのに比べ、ましてや前期の2.2%と比べても相当な落ち込みである。厳冬で個人消費が鈍り、ドル独歩高で輸出も芳しくなかった……というにしても、17日付日経朝刊7面(国際2)に出ていた、2%を下回ってもせいぜい「1.1%」(バークレイズ)、最悪「0.6%」(JPモルガン)だろうとの予想まであったのだ。

 しかし光明も見えなくはなく、IMFの見通しでは今年の成長率を、昨秋の見立てから0.5ポイント下げはしたものの3%台はキープした。住宅市況も底を打ち、今年後半から2%の伸びだろうとの観測もあり、雇用もまた然りだという。
 
 0.2%という数値云々は別にして、市場では1−3が落ち込む自体はほぼ織り込み済みだとし、過去は忘れて(?)4−6に期待する向きもある。現に昨年をはじめ、そういう事例もあったからだという。ともあれ、どのみちFRBによる利上げ時期は、少なくとも「6月」だけはほぼ消えたと解釈したいし、僕的には「早くて9月」に認識変更もしたい。