3連覇の偉業のチャンス、昨日潰える……

 「あ〜あ、マックイーンですら成し得なかった大偉業のチャンスだったのに」

 今日の読売朝刊27面(スポーツ)、日経朝刊29面(スポーツ2)に、共にベタで、今日午後に枠順確定の第151回天皇賞(春)で、2連覇中のフェノーメノが昨日の追い切りで脚部不安が発症し、出走回避すると出ていた。これほどの馬の回避なので、スポーツ各紙は当然もれなく取り上げているだろう。

 この中間はかの地でも概ね晴天で、またぞろ高速馬場になろうから少なくともゴールドシップは無印、キズナも馬はともかく武はもうGⅠでは買いたくない(!)……先のフェブラリーSコパノリッキーの単を買ったが、もちろん例外中の例外だ。

 そうなると、93年にメジロマックイーンですら成し得なかった天皇賞(春)3連覇に賭け、◎フェノーメノ単複を買う手筈を整えていた。去年の天皇賞の前後は精彩がなかったが、これは丁度20年前の95年に隔年制覇したライスシャワーに状況が似ていると思ったのだ。3連覇が懸かっているとはいえ、22年前のマックイーンがダントツ人気だったのに対し、フェノーメノライスシャワー同様そう人気にならず、単勝10倍台半ば、複勝も4〜5倍はつくと踏んで、あわよくば儲けるつもりでもいたのだ(?)。

 しかし、3連覇が懸かった馬というのもマックイーン以来22年ぶりだったのに、昨日もう潰えたわけで、フェノーメノファンのみならずとも泣きたい心境だろう。出て負けるならまだサバサバできるからいざ知らず、出ずというほど悔しいことはない。

 「もうこうなったら、ヤケのヤンパチで◎デニムアンドルビーでいくか!?」

 前走阪神大賞典で2着だった5歳牝馬だが、競馬ブックWebを見ると勝てば53年のレダ以来62年ぶりの牝馬天皇賞(春)馬になるという。(秋)なら古くはトウメイやプリティキャスト、近年はエアグルーヴヘヴンリーロマンスウオッカブエナビスタといるが、(春)は確かに聞いたことがないわけだ。

 阪神大賞典にしてもGⅡながら芝3000m、近年牝馬が入着ばかりか出走すら皆無だったところへ、勝ったゴールドシップから差がなかったことから、これも単で10倍、複でも3〜4倍は堅い(?)と踏み、62年ぶりの偉業に賭けてみる価値はあろう。牝馬にしては珍しく、引っ掛からず折り合いがつくので騎手も乗りやすかろうし、末脚も切れるから見ている方も安心かつワクワクする(!)。