株式の単元変更&「10から1」への併合……新日鉄住金3月期決算。

 今日の日経朝刊17面(投資情報3)に、新日鉄住金が昨日発表した15年3月期連結決算の簡単な解説が、16面(投資情報2)「本決算」に売上高や経常利益、1株配等の5本のデータが、それぞれ出ていた。

 経常利益は4517億4700万と、前期比25%増だった。鋼材の底堅い需要や、原料コストの最たる鉄鉱石価格の下落の追い風も伴ったという。ただ、伯合弁企業の減損処理に伴って、純利益は12%減の2142億9300万となった。売上高は前期比約1000億増の5兆6100億だった。

 16面に出ていた16年3月期予想としては、売上高が900億増の5兆7000億、経常利益が517億減の4500億、純利益が360億増の2500億という。ただ、配当予想で「37.0(円)」とあったのは驚いた(!)。

 「すわ、一気に約7倍の増配か!?」と思ったが、そんなことまで出ていないし、昨日東証でそれで賑わったわけでもなさそう……しかし17面に戻ると末尾にこう出ていた。

 「10月一日から単元株式数を1000から100に変更、と同時に10株を1株に併合する。なので昨日の終値317.9円で見た、単元金額31万7900円は変わらない」

 つまり従来通りだと1株配が「3.7円」というわけで、一気の増配どころか事実上の減配である。僕的な見落としによる、大いなる誤解だった(?)。