JR北、本社ビル売却で20億確保。

 今日の日経朝刊7面(企業)に、JR北海道が来年度にも札幌にある本社ビルの売却に踏み切り、20億ほどの売却収入を得て例の事故多発対策その他に充てるという記事が出ていた。ただ、売却先は未定でこれから募るようで、売却後も賃借人として引き続き入居するという。

 2月26日の日経朝刊1面に出ていた、例のJR北への国の追加支援1200億を得るため、次元が違うが某党の掲げる「身を切る改革」を示して理解を得る一環でもあろう。だったらビルに引き続き入居せず、安物のプレハブでも新築しそこで「謹慎生活」も兼ねるべきでもあろうが(?)、さすがに情報管理や防犯等のセキュリティーの問題もあろうからそこまではムリか(?)。

 記事にモノクロ写真があったが、本社ビルには「JR」のロゴが取り付けられていて、多分87年の発足以降ずっとだったか、30年経って遂に外されることにもなろう。それを屈辱と感じ、安全が担保されて信頼回復につながっていけば、来年ひとまず函館まで開通する北海道新幹線の若干の効果も相俟って、業績も回復しよう。

 その暁にまたその「旧本社ビル」を買い取るまでに至れば、立派な「再建完了」「過去との決別」だ。再来年度にはJRの西の果てが上場に踏み切るのだし、それを追う立場にまでなって捲土重来を期してもらいたい。