昨年末四半期ちょっとヘタった(?)米経済。

 今日の日経朝刊7面(国際2)トップ、朝日朝刊11面(経済)、読売朝刊9面(経済)に、いずれも昨日米商務省が発表した10−12月実質GDP速報値が、年率換算で前期比2.6%増ながら、市場予想の3.2%程度を下回ってしまったという記事が出ていた。

 輸出の鈍化と政府支出が落ち込んだという。ただ、1−3でマイナス成長だった以外の各四半期でプラスだった結果、昨年通期の実質で2.4%と、13年の2.2%より上向いた。
 それに10−12の個人消費が、前期3.2%から4.3%に高まったのは、雇用情勢の回復とNYダウの堅調さによる資産効果だとしている。

 もっともまだ速報段階で後の確定値を待たねばならないとはいえ、前期7−9が5.0%だったことを思えばかなりのスローダウンで、年末商戦が活況であろうから百歩譲っての予想「3.2」だったとも思う。それでNYダウが、前日30日比251ドル90セント(1.4%)安の1万7164ドル95セント、円相場で日米金利差縮小の思惑から、85銭円高ドル安の1ドル117円台半ばで、それぞれ引けたのは、株・ドルの失望売りだ。