世界経済の覇権は、やはり米国にありか!?

 今日の日経朝刊5面(国際2)に、昨日米商務省が発表した7−9月期実質GDP確定値(季調済)が16兆2056億ドル(約1950兆円)で、年率換算で前期比5.0%増だと出ていた。改定値から1.1ポイントの大幅な上方修正、かつ、市場予想の4%台前半も上回り、年度前半の率も2%台に乗せたようだという。同じ7−9で速報値がマイナス1.6%、改定値がマイナス1.9%の下方修正などと言ってヘコみ、来秋の増税も「17年4月一日こそ必ず」と見送った某国とは雲泥の差だ(?)。そして一部では早くも「年末商戦が堅調であろう10−12月期は、年率換算4%増」とも囁かれている。
 FRBによるQE3は既に終わっているが、FOMCにて利上げは少なくとも15年4月以降、年央だろうという向きが支配的だ。そして10−12もその囁かれている通りになれば利上げの環境も加速していこうという。
 こうなると当然NYダウも続伸、終値で初めて1万8000ドル台に乗せ、前日22日比64ドル73セント(0.4%)高の1万8024ドル17セントで引けた。また、それを受けた今日の東証でも日経平均が大幅続伸、東京外為でも1ドル120円台央にまで円安が進んだ。

 それにしても「GDP2000兆円」とは、円安基調も手伝っているとはいえ、改めて米経済のケタ違いの世界一ぶりに驚嘆するばかりだ。このほど日本を抜いて2位になった中国は、たまたま今日の朝日朝刊4面(経済)に「13年の名目GDP58兆8019億元(約1130兆円)」と出ていて、一方で日本が未だ名目や実質で400〜500兆に過ぎない時代が続いている。確かに1人当たりのGDPではまだ胸を張っていいものの、少子高齢化が進み遠からず人口が1億を割るとはいえ、中国が達成した1000兆すら夢のまた夢なのに比べても十分頷ける……日本は財政赤字だけは既に1000兆達成なのだが(?)。米の10−12がまた好調だと更なる円安要因になるのは明らかで、円ドルも当面円高反転は考えにくかろう。