「石油備蓄放出」で狼狽不要(!)……むしろそれもナンピンのチャンス。

 今日の日経朝刊2面社説の2本目に、3月29日付朝刊でも出ていた「米仏が石油備蓄放出の検討」についての論説があった。そのせいでNY原油・WTI先物が1バレル1〜2ドルほど急落、更にそれが我が三井物産株への急“暴”落に飛び火(!)してしまったわけだが、それを材料視するなら一点だけ、考え違いしてはならないことを述べてあった。
 昨年もIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)はリビア情勢か何かで備蓄を放出したらしいが、その時の原油&石油製品の量は1日当たり200万バレルだったという。一方、原油先物市場の規模は欧米合わせて実に10億バレル超にものぼる(!!……ということまで僕は知らなかった。何しろ株と違って原油の“売買高”はそうそう載らないから……)。なので今回もし昨年同様の放出しても、優にその500倍の量はある市場相手に果たして思ったような“相場操縦”が可能かどうか疑問だとしていた。
 「結局先日の原油先物&我が物産の急落は、単なる狼狽売りの成せる業か!?」……とすれば、今後もし「いよいよ放出の方針」あるいは「遂に放出スタート」となって相場が急落しても、「その狼狽売り待ってました!!」とナンピン買いで拾い集めるチャンスと捉えるのが重要なのだろう。今日の日経の社説もいいことを教えてくれた(!)。