そういえば昔日のMy通学校に新聞はなかった気が……??

 今日の日経夕刊5面(こころ)下4段のスペースに、「子供の通う学校図書館に新聞は……」という(社)日本新聞協会のいわば意見広告があった。その中で、13年度(平成24年度)からの「学校図書館図書整備5か年計画」において、新聞配備に15億(5年で総額75億で、1校につき約1紙分)の地方財政措置が講じられている……にもかかわらず、実際の学校図書館での新聞配備状況は、小学校で36.7%、中学校で31.7%に過ぎなかったという、今年6月の文部科学省学校図書館の現状に関する調査」の結果で出ている。

 もっとも、地方交付税の使途は各自治体に委ねられていて、その措置での新聞配置の予算化に踏み切った自治体はわずか15.1%に過ぎず、既に自治体レベルでの取り組みが相当遅れている実態があるといえる。

 新聞協会では85年(昭和60年)以降、「NIE」(Newspaper in Education:教育に新聞を)という、日本を含む世界80カ国以上で展開されている取り組みを推進してきた。日本では47都道府県のNIE推進協議会の推薦で、新聞協会がNIE実践指定校を認定、それを受けた学校は無料で新聞を購読できる。

 そういえば学校時分がずっと昭和の時代だった僕的に、12年間の小中高時代を振り返ってみたものの、図書館に新聞はついぞなかった気がする。いや、国語等の課題のせいで嫌々ながら本のみで精一杯で(?)新聞もあったものの見落としていただけかもしれない(?)。現在の義務教育の現場でその「わずか30%台」というデータも確かに分からぬでもない。

 しかしここでも常々言ってきたが、学校時分は勉強と遊びで精一杯で(?)今とは180度逆で(?)ウチでもとってくれてた読売は殆ど読まなかった。学校の授業でも、朝日の天声人語や、中3時の社会科で何の新聞のコピーだったか忘れたが、株の相場表が配られたことがあったくらいしか最早記憶にない。

 今のような(?)新聞の熱心な閲覧は、大阪駅Kioskでのバイトという職業体験と、My愛読書『メディアの興亡』(杉山隆男著・文藝春秋)という1冊の本との出会いによって、高卒後1年半経ってようやく産経(当時のサンケイ)を自腹でとり始めたのが、そのそものスタートだ。

 なので今の子供たちにも、ただでさえ普段から勉強と、夏休み等には課題図書という最大級のノルマ(?)が課せられているであろうから、新聞閲覧の事実上の強要にまではあまり踏み込まない方がいいとも思う。ただし、社会に出たら必ず読むようにしないとダメだ!!といった躾だけは学校や家庭で行なっておいた方がいいことも確かだ。