申年の相場格言が「申酉騒ぐ」とは……

 今日の朝日朝刊14面(金融情報)左上に「東洋経済の眼」というコラムがあり、「2016年『申年相場』」というサブタイトルで大要こうあった。

 来年は申年だが、株の世界には「申酉騒ぐ」との申年相場の格言がある。戦後は56年(昭和31年)、68年(昭和43年)、80年(昭和55年)、92年(平成4年)、04年(平成16年)の5回あったが、バブル経済崩壊後の92年を除いて日経平均(56年、68年は東証修正平均、80年は日経ダウ平均という名称)は年間高値引けで、「5戦して4勝1敗」の好成績だ。特に56年には約29%高、68年は約34%高となった。
 
 米ではこのほどFRB政策金利を0.25%引き上げ、長らくの金融緩和からの出口戦略に踏み切ったが、新興国からの資金引き揚げが懸念材料の一つだ。また、11月には大統領選もあり、それがFRBの金融政策にどう影響するかも着目点ではある。

 もっともブラジル五輪(於:リオ)の年でもあり、関連銘柄の物色で格言通りの騒ぎになるかもしれないと結んでいた。

 申年はMy干支でもあるが、そんな格言、並びに過去の好成績のデータは知らなかった。唯一負けた92年にしてもバブル崩壊というイレギュラーでもあったし、敢えて「たら・れば」厳禁を破ればもしかしたら5戦全勝だったかもしれない(?)。

 特に56年は経済白書の名台詞「もはや戦後ではない」が象徴する、事実上の高度成長の起点でもあったし、68年も「40年不況」を克服しての、「第2次高度成長」いざなぎ景気の真っ只中でもあったから納得である。

 余談だが、その格言は最近都内JR線のE233系の車内で、出入扉の上のディスプレーで「申年の相場格言とは??」というクイズが出されていた、その解答のようだ。当然、聞いたことがないので分からなかったのは言うまでもないが、他の11の干支に因む格言もあれば、今後の為にも(?)全部聞いておきたいものである。