株式新聞、新日鉄住金株の前日比の「怪」(?)。

 今日の昼休み、いつものように今日付株式新聞10面にある、新日鉄住金の4本値等に目を通していて、前日比(前週末比)のデータが何と「△2022.3」……つまり2022円30銭高(!)を示していたのを見つけて驚いた。

 明らかに実質昨日からの株式併合の影響だ。朝方に目通しした日経本紙19面(証券1)、あと日本証券新聞12面、それに朝日や毎日、読売の相場表でも、すべて「♦76.5」……配当権利落ちがあっての76円50銭安と表記されていた。どうも明らかにこちらの方が正しいようだ。

 併合前の先週末25日の終値は233円20銭で、日経本紙その他は一旦「2332円」と併合の換算をした後で、昨日の終値2255円50銭との比較で76円50銭安としたわけだ。これに対して株式新聞だけは明らかにその換算なしにやっている。

 株式併合をやって絶対数値が上がる場合、前日から併合を行なったとみなして前日比較しなければならないわけで、残念ながら株式新聞の誤りのようだ。大体、株価が200円台にせよ2000円台にせよ、「2022円高」はとうにストップ高水準を遥かに超えている(!)。因みに200円台のストップ高(安)水準は500円未満まで「プラマイ80円」、2000円台だと3000円未満まで「プラマイ500円」だ。