かつてナベツネ氏も絶賛した、昔日の天声人語のコラムニスト。

 今日の朝日朝刊3面(総合3)下4段分くらいのスペースに、朝日新聞出版の広告があり、その中で『深代惇郎天声人語』(778円)という本の紹介で次のようにあった。

 「新聞史上最高のコラムニストで、70年代に急逝した記者のベスト版。これぞ名文、名コラム」

 この瞬間、22年前、93年1月刊行の『VS朝日新聞』の中で、当時読売社長だったナベツネ氏がこう絶賛していたのを思い出した。

 「好きなのは、昔は『天声人語』だった。特に荒垣秀雄深代惇郎の頃は良かった。あれだけの文章を書けるのは当時の読売にはいなかった。今は読売の質が上がったから、『編集手帳』とそう変わらないようだが……」

 ずっと朝日を目のカタキにしてきたであろう(?)ナベツネ氏がこれほどまでに絶賛してやまない、当時の天声人語いかばかりか……と22年来思い続けてきたが、来る19日から23日までの5連休中における“課題図書”がまた1冊増えたようだ(!)。