7月22日、静かに職場を去ったKさん① 「突然の別れとそもそもの出会い」

 5月5日に僕が「口説く宣言」をした、同じMy職場のKさん……物静かでおとなしく、お淑やかな子が7月22日の朝8時過ぎ、事務所に挨拶の後、始業時間が迫るせいもあったが誰にも見送られることなく、ひとりぼっちで静かに会社を後にした。たった7カ月の勤務の末の突然の退職である。とても驚いた……というのは、前日の21日には1時間ばかり遅刻したものの、普通に仕事していたからだ。

 もっとも7月の第2週の週明け13日、17時の定時上がりだった彼女に「お疲れさま。どう?」と声を掛けたが、全く元気がなかった。そして翌14日から稼働日ベースで4日間、都合海の日の3連休も含め7日間休んだのだ。13日もそうだったが、21日も僕と同じ持ち場でなしに別の持ち場に行っていて、今となっては原因不明なものの、直接的にはそこの持ち場で何かあったとしか考えられない。

 この子と初めて会ったのは昨年12月15日月曜、職場近くのファミマでだった。その日は入職初日で、ファミマは会社指定の待ち合わせ場所で、他に男性2人、計4人で担当者引率のもと敷地に入っていった。(②に続く)