世界のインフラ投資6500兆(!)の争奪戦とは……!?

 今日の日経産業新聞1面と3面(総合)で、『インフラウォーズ』という大型連載記事が始まり、今日は「第1部 異次元の総力戦①」である。しかし僕的に目を引いたのは、1面に出ていた三菱重工の取り組みではなかった。

 3面に世界のインフラ市場の規模はいかほどか、という問題提起があった。そして全容把握は困難だが、OECDが06〜07年にまとめた試算では、あと15年経った30年には延べ53兆ドル(6500兆円)超にまで及ぶ見込みだという(!)。それが仮にマジだとすれば(?)目下のGDPを持ち出すとざっと米の3倍超、中国の6倍弱、日本の13倍である(!)。

 それだけ巨額の主だった投資先として挙げられるのが、中国や東南アジア、南米、アフリカで、今後長期的に人口が急増し、1人当たりのGDPも急伸する。なのでまず電力やガス、水道といった生活インフラを拡充しなければ需要に応えられないという。

 中国主導で年内にも発足する、資本金1000億ドル(約12兆円)というAIIBがそこまで見越しているのかどうかは分からないが、「6500兆に12兆が挑む」という構図のコントラスト自体は面白いかもしれない。