お誂え向きのギリシャ国民投票「反対」勝利(?)だが……

 EUがギリシャに求める緊縮財政策への賛否を問うた、昨日の国民投票で、フタを開ければ何のことはなかった、圧倒的反対多数である。実に61.31%といい、次元は違うが5月17日の大阪都構想住民投票で反対70万、賛成69万と、ゴール前まで形勢不明だったのと大違いだ。

 とにかくこれを受けた今日の金融資本市場で、まず朝一に見た円ドルが一時121円と、2円近く円高に振れていた。そして東証でも日経平均が大幅反落、先週末3日比427円67銭安(!)の2万0112円12銭で引けた。なかんずく後場の13時42分には一時500円超安(!)の2万0012円23銭と、2万円台風前の灯まで下げたのだ。

 そして先週の今日同様、買い戻すには絶好の機会な我が2銘柄も、新日鉄住金が7.4円安の302.4円、三井物産が18円安の1648.5円だった。とりわけ新日鉄住金前場の9時46分に一時9円超安の300.5円と、ここも300円台風前の灯まで下げていた。

 今日は周辺アジアはもとより、それこそギリシャ近隣の欧州も全面安商状なので、あとはこの後刻、今日の「トリ」を務める(?)独立記念日の連休明けでもある米NY市場がどうなるかにかかっている。