それなら米4−6月GDP予想も的中か……!?

 今日の日経朝刊17面(マーケット総合2)トップ「ポジション」に、米FRBによる利上げ観測が来年にまで及び、年内利上げを前提に円安ドル高基調だったのが一転、円の反転観測が浮上してきたと出ていた。日系外資系を問わず為替ディーラー曰く「来年3月には1ドル115円」「今秋には円高トレンドに転換」……その根拠が昨今の米経済指標の鈍化だ。

 まだ速報とはいえ4月雇用統計こそ、非農業部門雇用者数が再び20万人台に乗せたが、1−3月期GDPが急減速したのは記憶に新しいし、先週発表の小売売上高も前月比横ばい、鉱工業生産も同じく0.3%減だ。

 そんな中、そういったデータをほぼ的中させたというのが、同じ米のアトランタ連銀で、その名も「GDPNow(GDPナウ)」という予測モデルが4−6月期GDPに関しても、0コンマ何%台だと既に予測したという。それも「信頼」されての円高反転観測のようだ。

 まあ「来春には115円台」というのは僕でも考えられることで(?)、というか、ぶっちゃけ今からでも110円辺りまでは反転して貰いたいくらいだ。輸出メリットよりも輸入物価が上がる方が気に食わない面があるからだ。先般までの原油安同様、日銀の「2%」というインフレターゲットには障害になるが……