設投3割増の4000億&資金調達3000億。

 今日の日経朝刊13面(企業2)に、新日鉄住金やJFE、神戸製鋼が国内の生産設備への補修・更新の費用として、3社計で前期比2割増の7000億を投じると出ていた。稼働が長期にわたるコークス炉や、自家発電設備の改修の前倒しを図るという。

 新日鉄住金に限っていえば、君津等の2カ所でコークス炉の改修に着手、低質な原料の使用も可能にすることでそのコスト減も図る。粗鋼生産が今四半期に前年同期比1割減なので、この期間も利用し補修する。そんなこんなで今年度は、前年度比3割増の4000億超を充てるという。

 また、これとは別に15面(投資情報1)に昨日、7月に劣後ローンで3000億の資金調達をすると発表したと出ていた。06年に旧新日鉄が発行した、同額のハイブリッド証券の償還資金だという。発行当時は丁度欧州で「鉄鋼ガリバー」アルセロール・ミタルが発足、僕は知らなかったが「その発行は一種の買収防衛だろう」とも言われたようだ。しかしアルセロールにもかつての勢いがなく、今やまた日本勢が優位なので、そんな懸念が薄らいだとした。