鉄鋼絡みの「爆作り」への反省は一切ナシか!?……「中国製造2025」。

 今日の日経朝刊6面(国際1)に昨日、中国政府の今後10年間の製造業に関する行動計画、その名も「中国製造2025」を策定・発表したと出ていた。そこでピックアップされた10分野に対し、金融や税財政の仕組みでもって集中支援するという。その10分野とは以下の通りだ。

 次世代情報技術、高度なデジタル制御の工作機械・ロボット、航空・宇宙設備、海洋エンジニアリング・高技術船舶、先進鉄道設備、省エネ・新エネ車、電力設備、農業機械、新材料、バイオ・高性能医療機器。

 しかし、この記事のどこにどう目を凝らしても、鉄鋼や、6日付朝刊1面と5面(国際2)にも出ていたクルマの、いわゆる「爆作り」(?)への軌道修正なり反省の意志が見られない。その10項目中「省エネ・新エネ車」というのも、従来にない新技術を搭載することで供給過多を解消し、ひいては鉄鋼のそれも狙うということなのか。

 だとすれば、そのようなビジョンも示すべきではないか。長年の鉄鋼爆作りで世界がどれだけ迷惑を被ってきたか、まるで分かっていないとしか言いようがない。