クルマも「爆作り」とは(?)……中国のクルマ工場の設備過剰問題。

 今日の日経朝刊1面と5面(国際2)に、中国の自動車業界で工場の生産設備が延べ2500万台分もの過剰になっていると出ていた。今年のメーカー各社の生産能力が前年比2割増の5000万台なのに対し、新車販売が7%増の2500万台にとどまり、差し引き2500万台だ。適正稼働率8割以上と言われる中5割なわけで、かの国の供給過剰の悪影響が、ひいてはトヨタ等の日系メーカーにも及ぶとの見方が多いという。

 また、更に悪いことにシェアを落としたくないからと、分かっていながら各メーカーは減産しない、そして供給過剰を生む、という悪循環に陥っている。加えて雇用維持の観点からも、なかなかリストラにも踏み切りづらく、自縄自縛にまでなっている。
 
 鉄鋼のみならず自動車までもこういった「爆作り」&「爆売り」(?)に励まれては、今期第1Qで新日鉄住金が粗鋼生産の1割減に踏み切り、JFEも目下検討中(なのかどうか?)の最中にあって、なかなかダブつきが解消しない。今期は踏んだり蹴ったりの事態に陥る。