政治の日銀への介入はいただけないが……

 今日の東証は昨日に引き続き、好業績銘柄への物色や日銀の金融緩和期待から堅調に推移、日経平均が昨日比53円75銭高の2万0187円65銭で引けた。昨日シカゴ日経平均先物が2万0250円と続伸引けしたのが、支援材料になったのも明らかだろう。ただ、引け間際というから14時50分かそこらか、15時50分配信の日経電子版で、米通信社がこんなことを報じたと出ていた。

 「安倍首相に近いという自民党衆院議員が、30日の日銀の金融政策決定会合において、資産購入額を10兆積み増すべきだと述べた」

 今日土壇場でこれも買い材料になったというが、だとすればいくら何でもちょっといただけない。基準貸付金利、昔の公定歩合だがその操作共々、それも日銀の専権事項だ。あくまで意見陳述にとどまっているとでも言いたいだろうが、政府与党の要らぬ口出しは御法度だ。