水素ステーション「誘致」は初めて聞いたが……

 今日の日経産業新聞11面(環境・エネルギー)の短信記事を集めた「フラッシュ」に、京都市が南区に「上鳥羽水素ステーション(仮称)」という、移動式の設備を今年度中にも誘致すると出ていた。上鳥羽というと、近鉄京都線で京都から3駅目に各停しか停まらない上鳥羽口があるので、そこが最寄駅か……あいにく京都市の地図を持っていないので、南区と言われてもウチでは把握できない。訪れる際には地図を買うか、書店や図書館等で立ち読みするかしたい。

 大阪ガスの設備で費用は2〜3億といい、小規模な反面4〜5億かかるという1カ所固定式より半値近くで済む。クルマ3台同時使用が可能で、1台3分で充填できる。水素自体は、大阪の茨木にある水素生産設備のあるステーションで仕入れる。

 京都市ではトヨタのMIRAIを購入し、市民や観光客といった希望者に時間制でレンタルするという。

 水素ステーション設置は元来、メーカーの岩谷産業や卸の燃料会社等がその申請をしていくものと思っていた。誤解かもしれないが、自治体による「誘致」の事例は僕的に今回初耳だ。

 自治体自らが、何台か分からないがFCVを購入し、「ここ空いてるで〜」(?)とステーション用地も提供し、一般人にレンタルまでする……何時間使用できて、レンタル料も無料なのか、レンタカー並みに徴収するのかも定かではないが、日本有数の古都が受け身でなしに能動的に環境保護への取り組みをアピールすることで、それとなく全国規模的流れにまでしたいという意欲が窺えた。