日経大阪本社がこの5月に移転とは聞いてない(?)。

 今日の日経朝刊21面から24面までの4面にわたって、自身の大阪本社移転(!)に関する広告特集が出ていた。この5月のGW明けから業務開始といい、名付けて「新社屋、始動」とあったが、僕的に全く聞いてもいない案件である(?)。いや、年頭の「日経の今年の事業内容」とか何とかいう囲みの社報に出ていたかもしれないが、だとすれば僕的に忘れているだけだ(?)。

 今の所在地は、京阪電鉄天満橋駅前の中央区大手前だ。場所的には丁度京阪電車が地下から地上へ出てくる出口と、通りを挟んで向かい側にそびえ立っている。僕が持っている、76年(昭和51年)刊行の日経社史『百年史』冒頭にモノクロの、86年(昭和61年)刊行の『110年史』170頁にはカラーグラフがあるので、以降持っていない120年史、130年史にも出ているだろう。
 
 そして今回の移転先は中央区高麗橋で、何と77年(昭和52年)まで旧大阪本社だったところなので、いわばカムバックの形だ(!)。近所には旧大証の大阪取引所……東の「兜町」に対し「北浜」だが、22面に「移転の意義」としてこう出ていた。

 「高麗橋はそもそも江戸時代、大坂では希少な公儀橋(幕府が整備した橋)のひとつで、高麗橋筋が金融ビジネス街だった。明治に入って里程元標も置かれ、交通の要衝でもあった……そんな歴史をとどめる場所に、今回カムバックする意義は大だ」

 しかし意義は意義として分からなくはないが、さりとて38年経った今も立派な威容を誇る大手前の社屋ではなぜいけないのか、4面にわたる記事では汲み取れなかった。北浜までなら京阪電車でもたった1駅、健康のためなら徒歩でも行ける距離で(?)そう遠くもないし……