一方で日経新聞は強気見通し(?)。

 今日の日経朝刊15面(日曜に考える)「市場アウトルック」に、今週は日経平均2万を目指すだろうと出ていた。国内景気や企業の株主還元の動き等、買い材料には事欠かなく需給もタイト、26日の今年度の実質最終売買日にかけて買いが続こうという。昨日の株式新聞とは逆に、普段慎重な日経がこうも強気なのも珍しい(?)。

 ただ、唯一考え得る懸念材料として、米国での2月中古住宅販売等の景気指標で弱含みのデータが出れば、米景気がイマイチだとする思惑が蔓延する。そうなると確かにNYダウが下げるだろうし、為替も円高ドル安に振れ、ダブルパンチ的売り材料になりかねない。

 日経ヴェリタスでも、それに呼応するかのように「2万視野」とし、売り物があってもそれをこなしながらジリ高基調が続こうとあった。26日の実質最終売買日の翌27日は配当権利落ちになるが、その日の立会い自体に注目する向きが多いという。大和証券の試算では27日の権利落ち分が日経平均で約110円といい、その日高く引けると通年で相場が強いとの経験則がある。現に13年、14年共に権利落ち日が高値引け、ひいては年間でも堅調だった。

 もうひとつキーになるのが、日経平均と25日移動平均との乖離率だ。先週末20日時点で約4%で、みずほ証券の見通しでは「最終日」26日に2%に縮み、テクニカル的には買い易かろうという。

 その経験則はたまたま偶然が重なっただけ、所詮「アベノミクス相場様々」でしかないとも思えるが、たった直近2年のデータしかないとはいえ、ジンクスとして捉えればなかなか面白い(!)。確かに3月や9月の「最終日」並びにその翌営業日の分析も重要で、さしあたって今週日本での重要イベントが皆無な以上、その26〜27日の相場を自分なりにどう捉え、このブログに綴ることになるのか楽しみである。