日本馬の初制覇が先か!?「異国」で買った馬券の初的中が先か!?

 今日の読売朝刊16面(スポーツ)に、昨日政府が海外主催の競馬……もちろんGⅠのみだろうが、馬券を国内でも発売できるようにする競馬法改正案を閣議決定し、しかももう国会に提出した(!)という記事が出ていた。

 今の閣僚連中や与党連中、特に公明党の連中がどれだけ競馬に理解を示しているのか分からないが、第1次安倍内閣の最中、8年前の第74回日本ダービーに夫妻で観戦しに来たのみならず、◎ウオッカにし単複を的中させた伝説まである、当の安倍首相夫妻は少なくとも理解はあろう(!)。因みに僕はウオッカは押さえだったものの、他の大多数共々◎フサイチホウオー(9着)にしてエライ目にあったが(?)……

 法案が今国会で可決・成立すれば、早ければ来年度にもJRAや地方競馬の競馬場やWINS等の場外売り場、I−PATといったネットでも発売スタートという。そうなると一発目は来春のドバイワールドカップか、間に合わなければ来秋の凱旋門賞だろう。とにかく法案が早期に成立し、あとは監督官庁である農水省の、時の大臣がどのレースを指定するかにかかっている。

 しかしそういった海外のGⅠは近年、僕もそれとなく予想だけはするが、ズバリ的中が1度もない(?)。12年凱旋門などは◎オルフェーヴルにし、直線では確かに「もらった!!」と思ったが、ゴール前何十メートルかで減速した上ヨレたりもし、かの地の牝馬デインドリームに交わされるなどは思っていなかった(?)。

 更に遡れば99年にも、当然のように◎エルコンドルパサーにし、昨今のようにテレビ放映がなく短波ラジオで聞いていたが、よもや逃げるとも思っていず、何とか粘って欲しいと思いつつ僅差でかの地のモンジューに交わされた。
 06年でも◎ディープインパクトで3着だったのみならず、後に禁止薬物投与の発覚で失格処分も食らっていて、何をか言わんやである。

 僕的にも何のレースが初挑戦になるか分からないが、未だこういう有様なので果たして僕の初的中&初儲けが先か、日本調教馬による凱旋門初制覇が先か!?……といった点も焦点になろう。


 余談だが、いざ海外GⅠの馬券が国内で発売になり、いよいよカネの損得が身近にもなる以上(?)、マスコミの動向なかんずくスポーツ新聞や競馬新聞、テレビがどうなっていくのか、幾つか関心がある。

 まず競馬ブック競馬エイト等の専門紙が、ドバイだけとか凱旋門だけの特別紙面を編集・発行するのか、またはそれらのレース直前に当たるJRA開催分に併載する形をとるのか……特に凱旋門は枠順の確定が数カ月前(!)なので、後者の公算が高いだろう。基本日刊のスポーツ紙なら、レース当日の掲載でも十分間に合うが……

 また、スポーツ紙や専門週刊誌『週刊競馬ブック』『週刊ギャロップ』、それにテレビの競馬番組でも、日本馬のみならず外国馬も1頭残らず取り上げ、近走の成績から中間の状態まで詳しく報じる責任が生じる。レース後の結果検証も、従来以上に事細かである必要も言うまでもない。去年の凱旋門でいえば、負けたハープスタージャスタウェイゴールドシップに目もくれず、勝って2連覇を果たしたかの地の牝馬トレヴが本命、という人もいないとも限らないからだ。

 その辺はジャパンカップと同様なので、別段奇異でも困難でもなかろう。いや、昨今こそメッキリ減ったが、ドバイ組や凱旋門組その他レースに出た外国馬がジャパンカップに来ないとも限らないので、なおのことジャパンカップでの参考情報としても一層重要になる。

 もっとも競馬の世界限定のメディア王といっていい(?)フジサンケイグループが、中東や欧州、香港、オセアニアといった開催地に特派員を送り込むなど、果たしてそこまで本腰を入れるかどうか、現時点では分からない。サンスポ&エイト&ギャロップの発行元である産経新聞と、『みんなのKEIBA』を放送中のフジテレビがコラボして……とはなろうが、グループにそこまでの余裕がないようにも見える一方、案外昨今のメディアの低迷の起爆剤になり、反転攻勢の契機にはなるかもしれない。