今年度はもう期待すまい……第3QのGDP改定値。

 今日の8時50分頃か、内閣府が発表した14年10−12月期、今年度第3Qの実質GDP改定値が、前期比0.4%増、年率換算1.5%増と、速報値比でそれぞれ0.2ポイント、0.7ポイント下方修正した。今日の日経夕刊1面準トップに出ていたが、QUICKがまとめた民間事前予測の中央値が前期比年率2.2%だったといい、そこからも「下方修正」されている。

 ただ、引き続き出ていたが、この大きな要因が企業在庫の減少で、民間在庫寄与度が今回マイナス0.2ポイントと、速報値のプラス0.2ポイントから逆に0.4ポイント低下した。
 これは増産代わりに在庫を処分し出すと、計算上はGDPの低下要因になるという。もっともそれは在庫調整が進んでいるわけで、景気循環上は大いに良しとしたものだとあった。

 心ちゅうで、かつてやってた『トリビアの泉』の例の「へえへえボタン」を押しまくっていたものの(?)、やはり消費や投資が思いの外伸びていないのは、止むを得ないとはいえ昨春の消費税アップが大きい。

 あと今年度残すは最終第4Q、15年1−3月期で、2月末から3月初にかけて春節休暇で大挙来日した中国人によるいわゆる「爆買い」がどう寄与したか、そこに唯一期待するしかなさそうだ。しかしそれとて見ての通りの他力本願に過ぎず、年度末でもある今月も何かと物入りだとはいえ、もう今年度は諦めた方が良さそう……

 それよりか、今春のベアによる需要の盛り上がりに期待し、今秋予定だった消費税アップ第2弾が2年後の4月一日に先送りにもなったことだし、来年度に目を向ける方が精神衛生上もいいかもしれない(?)。ただ怖いのは、ベアやボーナスアップで企業がカネをバラまいてくれたとしても、今度個人や家庭が「内部留保」に走れば何もならないことだが……