水素への「リース」&「融資」に参入する三井住友FG。

 今日の日経朝刊5面(金融)中ほどに、三井住友フィナンシャルグループが水素関連事業に本格参入するという記事が出ていた。移動式の水素ステーションのリースや、水素ビジネスへの低利融資を手掛けることで、FCV(燃料電池車)の普及を金融面から支援するという。

 リースは三井住友ファイナンス&リースがこの3月末から始める。まず最初に岩谷産業大陽日酸から合わせて5台の設備を買い取り、それら2社と豊田通商とで共同出資するステーション運営会社に対し、8年契約のリースだ。

 なお、その運営会社云々については今日の日経産業新聞11面(環境・エネルギー)に、それら出資社3社が13日に概要を発表したと出ていた。社名を「合同会社日本移動式水素ステーションサービス」といい、資本金3000万、3社各々1000万ずつ出資した。事業運営を豊田通商、設備運営や整備、水素の補給等を岩谷と大陽で分担する。

 そして今なぜ「移動式」なのかの説明もあり、定置式が現状4〜5億するのに対し安価(どれほどなのかは記載がないが)、かつ敷地面積3割、工期も6割と、都市部での早期設置に貢献するからだという。

 一方で三井住友銀行は、日銀の貸出支援制度(貸し出し増の金融機関に低利資金の供給)を活用し、やはりこの3月に第1号案件として水素発電設備に数十億を融資するという。

 日経産業の記事にもあったその定置式と移動式は、まさに例えるならラーメン店とチャルメラ屋台みたいなもの……といえば怒られるか(?)。とにかくグループ挙げての、いや、社運ならぬ「グループ運」をかけての(?)こういった水素関連への取り組みに、僕的にも普通預金を通じてでしかできないが(?)応援したいし今後の推移も見守りたい。