後日の改定値に期待か!?……14年10−12月期GDP速報。

 今日9時前に内閣府が発表した昨年10−12月期GDP速報値で、実質0.6%増(年率換算2.2%)と、3四半期ぶりにプラスになった。とはいうものの、市場予想の中央値は年率3.8%増だったといい、プラスにしてはイマイチ感が拭えない。

 内訳で見ても、肝心の個人消費が0.3%増と前期と同様に過ぎず、輸出が2.7%増(前期1.5%増)といっても殆ど円安の寄与、つまり他力本願に過ぎない。今日の日経夕刊1面トップの解説にもあったが、個人消費を盛り上げるには賃金増が欠かせないようだ。
 既に主だった企業で、アベノミクスの要請もあって今春のベアに踏み切るところが続出しているが、経営者心理からしたら所詮子供の駄賃程度でしかないかもしれない。

 しかしそれでも今日の東証日経平均が反発、先週末13日比91円41銭高の1万8004円77銭と、引けでの1万8000円台乗せは7年7ヵ月ぶりという。この折角の大台乗せを契機に、何とか今年こそ……という思いは万人共通だろう。さしあたって、追って後日発表になる改定値に、文字通り改めて期待したい。