相変わらず「大逃げ」を打つアルセロール・ミタルだが……

 今日の日経朝刊6面(国際1)中ほどにベタで、鉄鋼世界一アルセロール・ミタルの今年12月期のEBITDA(利払い・税引・償却前利益)が60〜70億ドルにとどまり、前期比で減益見通しの発表をしたと出ていた。また、昨年通期の売上高が微減の792億ドル、最終損益が11億ドルの赤(一昨年が25億ドルの赤)だったともいう。

 ただ、よく分からないのが今年のその見通しの要因となっている「鉄鉱石価格の下落で鉱業部門の採算悪化」だ。鉄鉱石価格の下落自体、鉄鋼メーカーには間違いなくプラスの筈、現に新日鉄住金は何だかんだと(?)そのおかげもあって今期経常利益4100億を見込むのだ。
 
 アルセロール・ミタルは確か、自らも鉄鉱石の採掘まで手掛けていたかどうか……その辺の詳細まで忘れたが、そうであれば「鉱業部門」云々は分からなくはない(?)。

 一昨日12日付日経産業新聞1面トップ「新競争地図 『鉄は国家』に挑戦状」に改めて出ていたが、アルセロール・ミタルの粗鋼生産量は9120万トンで、世界2位の新日鉄住金4567万トンを相変わらずダブルスコアーくらい引き離している。

 さしずめ競馬でいえば古くはマルゼンスキー、近年でいえばツインターボサイレンススズカセイウンスカイイングランディーレタップダンスシチースマートファルコンといった辺りに例えられようが(?)、まあせいぜい途中でタレないように祈るばかりだ(?)。