次世代エネ「水素」に取り組む岩谷産業ついて。

 今日の日経朝刊28面に「究極のクリーンエネルギー 水素の時代スタート」と銘打った全面広告があった。というか事実上、水素のトップサプライヤー岩谷産業に関するものだ。

 ただ、あいにく今日はもう時間がなく(?)水素に関すること自体も昨年末発売の『Newton』2月号の方が詳しいので譲りたいが、ひとつ大きな疑問を持ったのは岩谷の水素事業に関する年代的なことだ。

 広告の中の記事で「岩谷は1940年代に水素に出会い、以降70年以上この事業に取り組んできた」とあった。少なくとも40年といえば昭和15年、実に太平洋戦争勃発の前年だ。そして45年(昭和20年)の終戦から今年ジャスト70年で、今夏にはまとまる戦後70年についての安倍首相談話に目下注目が集まっている折だ……ということは、岩谷は戦時中から水素事業に取り組んできたことになるのか??

 「岩谷が水素に出会った」という40年代よりちょっと前、38年(昭和13年)には事実上の戦争突入を宣言したも同然の国家総動員法が施行され、主だった企業もそうそう事業に注力できない時代だったとも聞く。それこそ事業のスタート自体が想像を絶する過酷な環境だったと察するが、そこまで関心を抱くには岩谷の社史にあたるしかないのだろうか??