「減産」という伝家の宝刀をいつ抜くか!?……OPEC。

 今日9日、というか時差の関係で、日本時間のこの後真夜中から明日未明にかけてだろう、OPECが2月の月報を発表するという。明日の日経朝刊も、締め切りの関係で到底間に合わないだろう、いつもの明朝のテレ東『モーニングサテライト』で第一報を知るしかない。

 さしあたって昨日発行の日経ヴェリタス8日〜14日号7面「PREVIEW」に、15年のOPEC産原油の需要見通しを1月以上に下方修正する見通しで、更なる原油安になろうと出ていた。
 それでも、急遽減産に踏み切ろうことまでは考えにくいという。また、次の総会は6月だが、急遽緊急会合を開く観測まで浮上したものの、機運も高まらないともいう。

 まあ月報を受けて、後刻のドバイやNYの市場がどう動くか見ものだが、OPECもOPECで何らかのサプライズを用意しているかもしれない。次元は違うが金融の世界でもここ数年、やれFRBによるQE3だ、やれ日銀による黒田バズーカ―だ、やれECBによる初の量的緩和だと、サプライズを演出してきている。

 それらに倣うわけでもないだろうが、OPECもOPECでこのまま指を銜えて眺めているだけとも思えない。確かに今減産しても、価格が反発してくれる保証など、誰もしてくれないし何処にもない。サウジも「バレル20ドルになろうが減産なんかしない!」という昨年末に切った啖呵を撤回しないままだ。

 
 しかし何だかんだと、減産のタイミングを虎視眈々と見計らっているやもしれない……