この記事で上げ材料にはならなかったか……!?

 今日の日経産業新聞13面(ものづくり)中ほどに、新日鉄住金水素ステーションの内部の配管用ステンレス鋼管の新製品の開発を発表したという記事が出ていた。強度を従来の2倍に高めた上、鋼材の使用量の低減でステーションの小型化にも貢献できる。開発ばかりか既に本格販売が始まったといい、今後設置されるステーションで5割超の受注を目指すという。
 

 購読し始めたばかりの『Newton』2月号に、次世代エネとしてもうひとつ有力な水素を普及させるのに不可欠なことが何点かあるが、街中にガソリンスタンドのような水素ステーションも方々に必要だと出ていた。そして去る14日に閣議決定された15年度予算案、総額96兆3420億の中の「エネルギー・原発関連予算」7965億というカテゴリーの中に、「水素」119億が計上されている(15日付日経朝刊6面=特集=)。当然、使途の中にステーションの整備が挙げられている。

 この日経産業の記事も昼休みに読んだが、見出しを見た瞬間「しまった!」と思った……新日鉄住金株の買い材料になっていないかと思ったのだ。しかし帰宅後SBI証券Webでチャートを見ると、上げどころか寄り付きから下げ基調で、後場の14時過ぎに一時、昨日20日比7円超安の285円台にまで下げた。終値でも5.6円安の287.5円だった。
 全体的に軟調な地合いが続いているせいもあろうし、新日鉄住金の「水素関連」がどれほど収益に貢献するか全くの未知数なせいもあろう。『Newton』2月号曰く、何せ設置コストがGSが1億に対し、水素ステーションが現状4〜5億は掛かるというので、次世代エネたる水素の普及も並大抵ではない。しかし新購読誌『Newton』に早速感化されたわけでもないと思うが、トヨタ燃料電池車「MIRAI」等々、水素関連は今後要注目というか、まさに注目株だと是非マークしていきたい(!)。