改めて「左右」が明確な我が3紙……民主党代表選。

 昨日の民主党代表選に関し、やはりMy3紙朝刊……朝日、読売、日経本紙(と、とっていない毎日や産経、東京(中日)その他のブロック・地方紙も当然だろうが)は社説でも取り上げてきたが、さすが、いわゆる左と右が明確で、改めて1万円超かけて購読している意義が再確認できた(!)。

 朝日は2面で「安倍自民は随分右傾化したため、ど真中(中道)が空いている」という、代表選後の岡田克也新代表の記者会見での発言を取り上げ、「中間層に対するケア」等々の見出しも打ってきた。そして8面(オピニオン)社説でも「穏健中道から再起」と銘打ったのち、「民主党の再起こそ日本政治に重要」とまで論じた。

 対する読売は3面(総合)社説で、新代表の言う「原点回帰」で党の再生になるかどうか懐疑的だとし、憲法改正論議に応じないのも看過できないと論じた。安倍首相の「(現行憲法は戦後)GHQの素人がたった8日で作った代物」との発言に対して、「憲法を蔑んでいる」と反発しているのが理由だという。だが、そのGHQがイニシアティブをとったのは確かで、再び政権奪還を目指す以上、論議への参加は不可避だと促している。

 そして日経に至っては2面(総合・政治)社説で、「自主再建」での信頼回復に懐疑的だとして、「顔をスゲ替えるだけではだめだ」、「選挙前の論戦はあまりに内向きだった」、「まだまだ自民には対抗できない」、「党員・サポーターも参加した選挙で、その党員たちの投票率すら46%に過ぎなかった。いわんや一般有権者の関心においておや」と切り捨てまくっていた(?)。先般の衆院選に似た投票率で、棄権者は非国民ならぬ「非党員・非サポーター」(?)……まあ不甲斐ないというか、頭が悪いというか(?)。だから日経が言うほど投票率なかんずく関心の低さには、さほど気にかけなくていい。真の賢者は、皆が気にかけず話題にしないことほど、逆に気にかけるものだからだ。

 まあ、さすが朝日は相変わらずの「左」、読売は「右」、日経は一応「ど真中」とは言われるが(?)財界寄りなのは止むを得ずで明らかに「右」、そして今とっていないが毎日も「左」、産経に至っては日経や読売以上の筋金入りの「右」だ。今日、毎日と産経を買わなかったのは迂闊で悔いは残るが、社説くらいは各々のWebで読めるのでまた追って読み比べてみたい。