アラフォーに期待したが、アラカンが勝った民主党代表選。

 昨年12月の総選挙で落選し、辞任した海江田万里代表の後任を選出する民主党代表選が今日、都内のとあるホテルで臨時党大会の形で投開票され、決選投票で岡田克也代表代行(61)が細野豪志元幹事長(43)を破り、確か05年夏の郵政選挙で敗北、辞任して以来だったか約9年半ぶりに代表にカムバックした。一旦は2人して(?)長妻昭厚労相(54)を競り落とす形になったが、2人とも過半数の380何某のポイントを得られなかったことで決選になった。
 僕的には「◎細野 〇岡田 ▲長妻」の3連単1点予想(?)でいて、現に1回目の投票という向正面ではその通りの展開だった。だが3〜4コーナーで岡田陣営が長妻サイドに、「イザとなったらよろしく」というような秋波を送っていたようで、ゴール前の差し切り勝ちに繋がったようだ。

 先般の総選挙後、案の定民主がそう議席が伸びなかったばかりか、仮にも主要政党の現職の党首が落選するという久々の事態にまでなったことから、「やはり民主党は向こう4〜5年は何を言ってもムダ。それよりかの3年3ヵ月の政権総括からすべきだ!」とツイッターでも言ったくらいだった。そこへ、前回の代表選で「考えたが、やはり時期尚早」と見送ったことから一転、今回真っ先に出馬登録した「アラフォー男子」細野元幹事長に、別に党員・サポーターでもないのに(?)期待してはいた。
 しかし決選で133対120の13差で岡田代表代行が差し切った辺り、やはりキャリアがモノを言った安定感を選んだ風に映った。仮にも代表経験者で、政権時にも副総理や外相まで歴任したキャリアが、辛くも若さを押し切った感がある。

 近年は自民党と違って民主党の場合、代表を一旦退いても鳩山由紀夫菅直人両氏のようにそう間を置かずに再登板するケースもままあったので(自民は今の安倍首相しかいないが)、岡田氏の場合も「いつかまた再登板がある」と睨んでいた。まさか今回だとまでは思いもよらなかったが、こうなったからには「向こう何年かは何を言ってもムダ」という僕の考えをひっくり返すだけの手腕に期待したい。