金星もベールに包まれまくりで関心はあるが……

 今日の読売夕刊1面トップに、今年末JAXA宇宙航空研究開発機構)が、金星探査機「あかつき」を金星の公転軌道へ投入する、2度目のチャレンジに取り組むという記事が出ていた。これは読売のスクープかどうか、朝日と日経には出ていなかったから、毎日や東京にも出ていないか??(産経は夕刊なし) これも後日確認だ(?)。

 JAXA宇宙科学研究所によると、今あかつきは金星から約1億3400万キロ離れていて、日々40万キロずつ接近しているという。前回はメインエンジンを逆噴射する方法で金星へ接近を試みたが、噴射が止まってしまい金星が通り過ぎてしまっての失敗だった。異常高温でエンジンが破損したらしい。そこで今回は、12個の姿勢制御用の小型エンジンのうち4個を使って減速する形を試みる。しかし燃料があと残り少なく、それこそワンチャンスでもう失敗は許されないという。
 金星の公転軌道への投入は75年以降のこの40年間、米や旧ソが成功させ、欧州も06年から昨年まで観測していた。

 その米ソの探査はかつて図鑑で読んだような微かな覚えがあるが、いずれにしても記事にもある通り、厚い大気に覆われ地表温度500℃、地球の90倍というハイパー高気圧(!)でもあり、火星探査のような着陸などという芸当はまず不可能だ。
 その辺は「木・土・天・海」も同様、ベールに包まれまくりでより一層探究心を掻き立てられる。また、いよいよNASAニュー・ホライズンズが「冥」に初挑戦するし、果てしなく飛んで行ってほしいボイジャーやパイオニアもさることながら、こういった太陽系の惑星探査にも永遠の夢とロマンが詰まっている。当然、『Newton』を読むネタもまた一つ増えたわけだ(!)。

 なお、鉄男的には「はやぶさ」や「あかつき」は無論、「金星」自体もかつての旧国鉄→JRの夜行特急・ブルトレの愛称でもあったと付け加えておかねばなるまい(!)。