「QE3縮小の織り込み」へ向けた世界同時株安か!?

 今日の東証は、昨日の欧米市場が、米10年債利回りが一時2年ぶりの水準2.89%にまで上昇したのもあるが相変わらず軟調推移(英FTSEが34.26ポイント安の6465.73、NYダウが70.73ドル安の1万5050.74ドル)だったのと、日中の東京外為での円高反転(ドル円97円台前半、ユーロ円130円台前半)、そして上海等の周辺アジア市場もほぼ全面安だったことから、日経平均が終日通してズルズル大幅続落し、昨日比361円75銭安(!)の1万3396円38銭で引けた。日経CNBCの解説では、為替&債券市場も含めて米QE3の早期縮小観測がマネー流出をきたしていて、この下げはいつもの如く先物主導でもあったという。
 我が2銘柄も新日鉄住金が6円安の290円、三井物産が35円安の1371円と、トータルでの含み益が飛んだばかりかマイナス1万5000円になってしまった。後述する通り今日14時半に「7月粗鋼生産量が前年同月比0.5%増」と発表になったが、直接関係ある前者はもちろん、鉄鉱石のサプライヤーとして間接的に関わる後者も、反応どころか更に安値で引けるほど地合いが悪かった。やはり先週300円超、1400円超をつけた時に一旦利食うべきだった(?)ようで、また辛抱の塩漬けである。
 まあ、それにしてもQE3縮小を織り込むのにも、当の米はもとより世界中寄ってたかってこうも苦労を強いられるとは夢にも思わず、「いっそ9月にサッサと縮小をおっ始めてサッサと終了させて、いざ『さあQE4はいつや!?』って言ってる方がよっぽど安心だ」と最近思う有様だ(?)。最早こういう地合いになると「いざ下値は如何!?」となるが、これも日経CNBCの解説でテクニカル分析として、「下値模索でNYダウが1万3500ドルとなると、日経平均は1万2000円ラインもどうなることか……!?」とも言っていた。