「首相明日まで休暇中」につき、未だ夏枯れ相場。

 週明けかつ盆明けの今日の東証は、先週末欧米が高安マチマチだった流れ(英FTSE16.65ポイント高の6499.99……あと0.01何とかならなかったか状態!?……NYダウが30.72ドル安の1万5081.47ドル)や、さしあたって好悪両面の材料のない中、日経平均前場こそ方向感に乏しかったが、後場になってジリジリ上げ出して先週末16日比108円02銭高の1万3758円13銭で引けた。16日には吹かなかった「後場の神風」が吹いたかと思ったが(?)、確かに数字上は吹いたものの先日のように200円超も急伸しなかっただけに、今日の日経CNBCの解説で「盆明けとはいえ未だ夏枯れ相場だ」とあった通りの地合いだった。何しろ東証1部の売買高&売買代金が、「年初来最低水準」という14億4356万株&1兆2566億7900万円で、騰落レシオも87.55と実質「過熱感ゼロ」を示している。唯一円相場が、これも方向感に乏しかったものの若干の円安方向(ドル円97円台央、ユーロ円130円スレスレ)に向かっていたのは、今日せめてもの下値支え要因だったかもしれない。
 解説では「先週法人減税の可否で混乱したのを見る通り、まずは政策期待。なので安倍首相が20日まで夏季休暇である以上、実質21日以降にならないと方向性が見出せまい」ともいい、上げるにせよそうでないにせよ、「首相の“政治的不在”明け」(?)のあさって以降、競馬で言う「休養明け初戦」を待つしかないのが(?)、今日はもとより明日一杯までの「市場コンセンサス」のようだ。それにしても歴代首相で、「世間と同様に大型連休を取り始め、明け初日ばかりか2日目も休む」というのは、聞いたことがないか単に忘れているかだが、9月以降はやれサミットだ、消費税引き上げ判断だ、TPPだ、集団的自衛権を含む防衛諸問題だと、一転してまたロクな休みナシに陥ろうから、僕的には大目に見てやりたい面もある。
 我が2銘柄も新日鉄住金が2円安の296円、三井物産が6円高の1406円で、物産は10時過ぎと14時過ぎに一時1400円割れを起こす場面があった。といっても1390円台でとどまったが、今日の日経CNBCでは一切なかったものの、やはり一昨日の日経朝刊13面(投資・財務)に、「今期フリーCFがマイナス3000億程度になろう」という観測記事が出ていたのも材料になった感がある。確かにそれは瞬間的に芳しからざる材料でもあったろうが、物産が決断したお得意分野への投資のためでもあるのが、今日の値動きに出ていたようだ。ともあれ、先々どう出るにせよ今日で一旦織り込んだとも言えそうで、あとは鉄鉱石や原油等の資源関連相場の地合い如何にかかっている。その点で、今日の日経朝刊14面(予定・サーベイ)「今週の予定」に出ていた、明日20日の豪英BHBビリトンの6月期決算発表は、資源メジャーの一角とはいえ21日付日経電子版&日経本紙でもベタ扱いだろうが、念のため要注目かもしれない。