欧米市場大幅続落……各市場の各種指標が見にくい悲しさ。

 昨日の欧米市場は大幅続落かつ全面安だったようで、英FTSEが104.09ポイント安(!)の6483.34、NYダウが225.47ドル安(!)の15112.19ドルで引け、独等他の欧州勢も全面安だったようだ。日経電子版で、英では、どう良好かわからないが(?)7月小売売上高の発表を受けて、予想よりも早期利上げの可能性ありとのヘソ曲り的観測(?)から売りが広がり、4銘柄を除いて下落する全面安だったという。昨夜寝る前に既にいつの間にか(?)100ポイント超下げていたが、そういうことだったようだ。米はフィラデルフィア&NYの連銀発表の8月景気指数が共に前月比で低下、7月の鉱工業生産指数も前月比横ばいにとどまり、いずれも市場予想より下回ったことで景気の先行きに対する不安感が蔓延したという。
 しかしザッとこうして見ると、昨日の欧米市場の地合いはワケがわからないの一言だ。小売売上が伸びたから即利上げという観測は一足飛びに過ぎなかろうし、経済指標がパッとしなかったら、今ならそこで普通は「QE3縮小延期か!?」との思惑で、せめて引けにかけて下げ渋っても不思議ではない。
 ともあれ、そういったことで為替でまた円の全面高傾向が続き、とりわけドル円で97円台前半も前半、下手をすれば今日の東京外為で96円台に突っ込む勢いで推移している。週末かつ実質お盆最終の今日の東証は大方続落、終日軟調で盆明け&週明け以降に希望を見出すしかない地合いになろう。

 それにしても、日々こうして日経電子版や日経CNBCでリアルで欧米市場もウォッチしているが、本国たる日本市場でこそ全銘柄の騰落はもちろん、PERやPBR、配当利回り東証1部騰落レシオ、日経平均のチャート&移動平均一目均衡表etc……といったモノサシを駆使し、事細かに高低水準のチェックができる一方で、欧米や上海、香港、印等の主要海外市場のそういったデータは日経本紙や日経ヴェリタス、株式新聞にも殆ど載らない。日々その辺の水準の見当がつかない中、何だか「見えざる聞けざる」の状態なのが不安である。なので今朝つくづく思ったが……
 「かつての日経金融だったら、朝刊扱いなので1〜2日遅れながら、その辺はある程度載せてた気がする」
と、僕的に日経金融新聞の復活待望論が沸き起こってくる(!)。やはりヴェリタスだと安くつくものの、日経産業と同様の日刊だった日経金融と違って如何せん週刊なので、情報不足かつ遅い面があるのが物足りない。また、頼みの本紙はもちろん株式新聞すらもスペースが許してくれず、悲しいかな載せて貰える日が来ない感があるのだ。今や日経電子版もあるからと、改めてその辺をクリックしまくってみたが、NYダウ等指標の4本値や折れ線グラフチャートしか出ておらず、「それこそ電子版の真骨頂なのに」と残念かつ遺憾に思った。
 僕が月極め購読していた二昔ほど前の日経金融全盛時(!)とは違い、今やネット時代でもあり、各国の証取なり経済メディアのホームページにあたる手もあろうが、「クリック一発和訳機能」といった便利機能まであるはずがなく、コテコテの日本人たる僕的に諸国言語における閲覧、ましてや分析などという芸当は超至難の業だ(?)。いや、よしんば欧米中その他の言語に堪能であっても、一々あっちこっちアクセスするのも面倒だ。それは残念ながら日経電子版でも同様で、そういう点でも、こういうネット時代にありながら、紙の新聞の一覧性が如何に貴重かわかる。