上昇基調のまま商い伴い1万4000円台奪還。利食い売りは見送ったが……

 今日の東証は、昨日の欧米市場が堅調(英FTSE37.60高の6611.94、NYダウが31.33ドル高の1万5451.01ドル)、引き続き円安基調(ドル円98円台前半、ユーロ円129円台前半)、ずっとそうだが長期金利の低位安定(0.750%台)で日経平均が183円16銭高の1万4050円16銭で引けた。今日真昼頃のMy昼寝時(?)円ドルが一時98円を割らんとしたが7円台に突入せず、その時日経平均も一時100円安にまで下げたものの昨日同様に一気に切り返し4000円台の節目奪還となった。東証1部の売買高も昨日18億7654万株に対し今日22億2643万株、同様に売買代金も1兆6391億7100万円から1兆8793億6300万円と、双方共昨日が今年最低水準で底を打ったかのように増えた。
 昨日米で8時半(日本時間21時半)発表の小売売上高が0.2%増と、市場予想0.3に届かなかったものの内訳が結構堅調な項目ばかりだったようで、米も米で夏枯れ相場な中(?)薄商いの割にダウ31ドル高はシッカリな部類と見られたようだ。
 我が2銘柄も新日鉄住金が6円高の306円、三井物産が16円高の1414円で、含み益も前者8000円、後者22270円(!)の計3万0270円と、つい3週前に天神祭に出かけた辺りにズドンと急落し「マイナス4万超」だったことを思えば、天地雲泥の差にまで回復した。なので今日よっぽど「一旦利食い、あさってから来週以降にまたズドンと下げたりしたら買い戻すか……!?」とも思ったが、このあと日本時間18時(ロンドン10時)発表のユーロ圏の4−6月期GDP成長率速報値が気になって、こういう時の相場格言の1つ「もうはまだ、まだはもう」ではないが結局一旦見送ってみた。主だった方面の予想は見ていないが、今週の日経ヴェリタス7面(PREVIEW)に「4−6月はマイナス回避だろう」だとか、今日の日経CNBCでの解説でも「コンマ2〜3のプラスだろう」といった予想らしく、僕的にユーロ売り円買い加速、つられてドル売り円買いという円高反転にまでは至るまいと睨んだ。なので明日の東証で仮にそんなこんなで下げることがあっても、昨日今日で日経平均が530円ばかり上げ、1万4000円台の節目も奪還した達成感による調整にとどまろうとも睨んでいる。また、意外なことに今日の東証1部騰落レシオが0.83マイナスの94.03%だったといい、過熱感がまだないのも不安心理を冷やす役割を果たそう。
 なお、直接影響はなかった余談として、今日香港市場が台風11号の上陸で暴風雨の中危険だとして、当初前場だけだったが結局後場も含め終日臨時休場にしたという。そういえばこのところ台風は、太平洋高気圧の「ボディーガード的」張り出し具合のせいかなかなか日本に来ず、西の台湾・香港方面に向かってばかりだ。ただ、先日豪雨のあった中国地方を除いて関東以西が梅雨明け以降、軒並み少雨でダムが干上がっていることから、果たしてそんな傾向もいいのかどうか疑問がわいてくる。