「抜群の殺虫効果もある」と思うしかない猛暑よ(!)。

 この連日連夜(?)の夏離れした(?)猛暑で、今日とうとう高知の、あの清流・四万十川をいだく四万十市で13時過ぎ、日本としては6年ぶりに40℃超、40.7℃をカウントしたという。後刻山梨の甲府でも奇しくも全く同じ数値になったというが、連日のNHKニュース等で、予想最高気温が「高知・四万十、37℃」とかいうようにいつも「上の方」に(!)きているので、「四万十川、干上がってまえへんか(干上がってしまわないか)!?」と連日心配でいた。そんな矢先にとうとう大台越えである(!)。かと思えば、先般中国地方、昨日まで東北地方と断続的豪雨見舞われたりし、逆にダムが干上がっている関東その他が連日日照りの少雨というように、全く真夏真冬の気象だけはうまく流れてくれないとつくづく思う。

 ただ、熱中症なり日射病等々に注意警戒し、水分その他の栄養補給で体を守り抜きさえすれば、猛暑も猛暑で案外メリットが多岐に亘る。冷えた飲食物やエアコン等の白物家電、夏物衣料といったモノの売れ行きが増え、避暑地の観光も賑わったりで、果ては7−9月期GDPなり企業業績の押し上げに貢献し株価にも好材料請け合いなのは、既に教科書通りだ。あと日常生活で風呂や料理用の湯がすぐ沸くとか、洗濯物が自然乾燥でもすぐ乾くとかの省エネ効果は、猛暑特有の絶大さだ。

 加えて強調したいのは、2〜3年前の猛暑時のあと秋口のある日の毎日新聞夕刊に出ていたことで、ハエや蚊、ゴキちゃん等々の害虫が卵の段階で孵化も出来ずに殆ど死滅してしまい、殺虫効果も抜群な点だ。いや、それ以前の、猛暑という名の自然の猛威ならではの「孵化予防」が抜群というべきかもしれない(?)。事実上誰の手も煩わさず、しかも「ほぼ休日返上&無料」で駆除してくれているのに(?)猛暑の不快(指数)ばかりが強調され、世間では案外評価されにくい点だが、大体我々ヒトですら無対策なら命を落としかねない、いや、現に何人かは命を落とす猛暑である。思えば我々なら冷房に逃げるなり扇風機をつける、またそれらを併用するなり、水風呂に入るなり氷枕や冷却タオルでクールダウンするなり、いくらでも対策できようが、虫達にそんな芸当がまず出来るはずがなく、さりとて他に防ぐ術も逃げる術もなく一網打尽にされ、ひとたまりもないわけだ。

 逆に言えば冷夏だと体は助かるが結局それのみ、夏物が中途半端にしか売れず、「避暑地クンダリまで行く必要なし。我が地域or近場でも十分避暑可」と観光も盛り上がりに欠け、また中途半端な暑さなので前述の省エネ効果がイマイチなところへ、害虫が生き延びワンサと出没するというように、経済的にも体的にも案外デメリットが多い感がある。