今日は先物主導で一方的にズドン!と続落。

 今日の東証は、引き続き昨日の欧米市場が軟調だった上(英FTSEが15.37安の6604.21ポイント、NYダウが93.39ドル安の15518.74ドル)、一段の円高進行(ドル円97円台前半、ユーロ円129円台前半)もあって日経平均が寄り付きから200円超下げた後、徐々にではあっても下げる一方に終わり、昨日比576円12銭安(!)の13824円94銭で引けた。我が2銘柄も新日鉄住金が8円安の296円、三井物産が37円安の1366円で「やはり昨日利食っとくんだった」と後悔した次第である(?)。
 といって昨日から今日にかけて国内のみならず海外においても、米FRBや欧州のECB辺りが政策変更を示唆したとか、中東情勢に新たな動きがあったとかいうアップダウンの材料がなく、疑問の残る一方的な株安円高である。明日日銀の金融政策決定会合が終わるが、FRBすらそうなのに「引き続き現状維持」に決まっていて(?)今日はもちろん明日も材料にならないはずなのだ。
 日経CNBCでも先週辺りから、俗に言うこの時期特有の「夏枯れ相場」入りをしきりに解説していて、売買高&売買代金(東証1部)が昨日が22億6500万株&1兆9400億円、今日が24億2200万株&2兆1300億円だったのがそれを証明しているという。僕的には、昨秋までの民主党政権当時に双方共今の半分程度でしかなかったことからすれば、今もってマシな部類だと思うが、今春4−5月の「異次元相場」(?)では逆に今の2〜3倍はあったので、それをモノサシにすれば確かに夏枯れではある。現に昨日の水準で今日の株式新聞2面「8月6日の動き」の「ボリューム指標」に、双方共5日・25日の移動平均を下回って逆乖離状態にあることが出ていた。
 だとすれば売買高&売買代金が減っていて、チョットしたジャブで動きやすい地合いなのをいいことに、ヘッジファンド等の短期筋がこんな仕掛け方をしていると推測できないか……!?
 「売りジャブの後ドカンと売り、狼狽売りを誘って頃を見計らってガバッと買う」
 「買いジャブの後ガバッと買い、提灯買いを誘って頃を見計らってドカンと売る」
 古来からかつての仕手筋が多用した、まさに古典的手法だろうが、世界各国の証取で何千何万分の1秒での高速売買を可能にしてきた昨今において、ヘッジファンド等の「世界的仕手筋」が改めて多用してはいないかと思うのだ。ましてや株式市場なら「ストップ高&ストップ安」の制度があるが、外為市場には金融当局が市場介入しない限り、事実上それがないといっていい。となると、余裕のあるヘッジだと為替に行って株にも行くという両面作戦で勝負し、我々を翻弄するのかもしれない……と言葉では簡単に言えてもそれはヘッジ自身にとっても一か八か、生きるか死ぬかの大バクチには違いないだろうが……