「フライング後」の調整にしては堅調と……

 週明け今日の東証は案の定、日経平均が先週末比で150円弱下げて寄り付いた。先にシンガポール日経平均先物が135円ばかり下げていたので、今日はもう終日軟調だろうと思った。
 先週末の米7月雇用統計を受けて、為替でドル円&ユーロ円共にまたまた円高反転(98円台央&130円台央)したのを受けたのと、先週木金と日経平均が800円ばかり上げた反動もあって、結局208円12銭安の14258円04銭で引けた。金曜に460円ばかり上げたところへ今日の208円安なので、結果金曜ザラ場における雇用統計見通しが甘かった分と言える。何せ雇用者数が事前予想18万辺りに対し、結果16万2000とやや下振れたので、金曜にフライング気味に上げた後だけに慌てたわけだ。
 ただ、日経平均やTOPIXといった「森や林」に対し、個別銘柄たる「木」を探せばそうでもないのもあったようで、確かに我が2銘柄も新日鉄住金が2円安の303円、三井物産が4円安の1381円で引けはした。しかし場中は前者9時08分に一時6円高の307円、後者も後場寄り直後の12時32分に一時13円高の1398円まで上げ、しかも瞬間的でなしにザラ場通じて案外底割れせずに推移していた。そして先週物産と同じ日&似た時刻に決算発表したからではないが、今日も「参考指標」にした三菱商事に至っては4円高(!)の1892円で引け、物産と同様後場寄り直後12時33分に、一時16円高の1904円と節目奪還まで果たしてはいたのだ。
 僕的にも金曜の雇用統計には慌てた部類に入り(?)、21時半に「16万2000」の数値を聞いた瞬間「マジで!?……新日鉄住金はともかく物産だけでも利食っとくんだったか……!?18万少々と思ってたのに、よもや16万2000とはなあ〜」と、挙げ句今日は前者5〜10円、後者20〜30円は下げるとある意味覚悟してもいたのだ(!)。しかしその辺はNYダウが結局高値反転したのを、今日下げ渋った面々は頼みにした感もある。