昨日の欧米市場は高安マチマチだったが……

 週末昨日の英FTSEは34.11安の6647.87ポイントと反落した。石油、鉱業、金融その他幅広いセクターが売られ、上場数の7割が下げる全面安だったという。日経電子版にはなかったが、やはり米雇用統計が思いの外軟調で、時差の関係でNYダウもまだ軟調な中で先に引けたことが大きかったかもしれない。
 一方そのNYダウは統計発表後、日本時間昨夜寝る前こそ案の定下げて寄り付き、寝る直前僕が見た限り一時50〜60ドルばかり下げていたが、目が覚めるといつの間にか(?)30.34ドル高(!)の1万5658.36ドルの史上最高値を更新して引けていた。結局初め雇用者数こそ嫌気したが、午後になって失業率の改善と最近の他の指標、4−6月期GDPや新規住宅着工、自動車販売等が堅調なことを頼みの綱に、押し目ナンピンでも入ったようだ。ただ「QE3縮小遠のき」が思惑になったかどうかまではわからない。
 これには英市場も今頃歯ぎしりしているかもしれない(?)。「NY結局上げたのか!? なんでえ〜、もう売っちまったよ(or買い手控えちまったよ)」(?)……と、英国人がべらんめえ口調でいるかどうかはともかく(笑)、英米では立会い時差が4分の1日ほどある。現在夏時間云々もあるだろうが、双方の寄り付き時刻が日本時間で英が16時(現地時間8時)、米が22時半(同9時半)で、大引けがそれぞれ翌0時半、5時になっている。なのでどうやら、英引け後辺りに米が切り返したようだ。逆に下げたところで「勇気の買い」を入れた向きが、週明けの勝利者になる公算が大きかろう(?)。