明日の産経夕刊(大阪本社版)で大阪新聞復活と!?

 天神祭から宿に戻り、ロビーに備え付けの、今や関東圏には存在しない産経夕刊(!)を読もうとすると、受付のホテルマンから「よろしければそのままお持ちください」と言われた。差し上げますというわけで、もう時間が21時頃でチェックインして来る人も少ないとか、他の宿泊客も大方部屋に引っ込んでいて、読みに下りて来る人も皆無だと判断したのだろう、恐縮しながらせっかくのサービスだとも思って有難く頂戴した(?)。
 そして1面に、かつて産経系列の夕刊紙だった大阪新聞が「11年ぶりに復活 あすは特別紙面」と打った社告があった。明日は産経夕刊&大阪新聞の統合版だとかそんな感じだという。

 「懐かしいねえ〜」……大阪新聞がかつて株式投資あり阪神タイガースありと、02年3月までの79年間、主に帰宅途中のサラリーマンが愛読していたとあった通り、僕も87年から2年ばかり、大阪駅売店での新聞即売のバイトで、夕方以降の時間に夕刊フジ日刊ゲンダイ大阪スポーツ共々取り扱いにテンパった(?)今となっては懐かしい憶えがある。更にはそうした縁で、特に大阪新聞社販売セクションのN島氏や夕刊フジ営業のA氏とは、建前上向こうの方が立場が上にもかかわらず、在籍中もまるで友達同然の付き合いをさせて貰ったのも、かけがえないことこの上なかった(!)。89年6月にその仕事を卒業して以降は、御多分に漏れず音信不通になってしまったので、四半世紀近く経った今も時々「今頃どうしてはるやろう(どうしているだろう)??」と思い、懐かしんだりする。夕刊フジは今や存続の危機と言われながらも東西で健在だし、大阪新聞も02年に産経夕刊と整理統合される形で休刊になったとはいえ、組織上も産経大阪本社に統合する形になったはずなので、N島氏もA氏も今も産経やフジで頑張っていると信じたいし、仮にその後退職でもしていたとしても別の道で頑張っているとも信じたい(!)。

 以前も言ったことがあるが、その時僕は昼からの勤務で、平日の大阪新聞は早版のA版に始まって程なくB版、そして東証大証の引け後2時間ばかり経つ17時頃には終値の載った最終C版が入荷した。以降22時頃までだったか5時間ばかり延々と、まさに電車と同様、我々売り手も帰宅ラッシュを捌くのにテンテコ舞いだったものだ(!)。また、我が担当店で品切れになった際に、即行で他のKIOSKをまわって在庫を分けて貰い、店の売上金から代金を支払うという調達方法で急場を凌いだのも懐かしい思い出だ(!)。因みに土曜はその当時立会いが前場だけの半ドンなので、B版に終値が載りC版がナシ。日曜や祝日は休刊だった。

 明日も1泊するので、もちろん市内のどこか適当な駅売店で買ってみるつもりだが、N島氏やA氏には申し訳ないながら、あいにく今僕は産経はとっておらず今後とるつもりもない。ただ、かつて四半世紀前にそれほどの思い入れと人々とのつながりで仕事をさせて貰えたのは、かけがえない青春の財産になっていると改めて思い起こし、感謝しなければなるまい(!)。