今週こそ日経平均&新日鉄住金が年初来高値奪還か!?

 18日(木)、一旦利食い売りに出した新日鉄住金2000株を、後場寄りの12時32分に301円の指値で買い戻した。その後大引けで前日17日比変わらずの303円で引け、手数料&税(1162円&58円)を差し引き2880円ばかりの含み益を得た。
 そして週末でもあり2日後に参院選も控えた19日、欧米市場が引き続き堅調だった流れで寄り付きこそ上げたが、日経平均1万5000円台奪還を目前にした10時半前か、何故だか突然下げに転じ、日経平均で一時390円ばかり、新日鉄住金が一気に300円割れ8円安の295円、三井物産が36円安の1307円まで、それぞれ急落した。一時我が2銘柄で含み損が2万円ばかりにまでなったが(!)、その後は日経平均共々持ち直し、218円59銭安の1万4589円91銭、4円安の299円、11円安の1332円にまで回復した。
 その辺は20日の日経朝刊2面(総合1)にもあったが、思った通りG20サミットや参院選を控えてのヘッジファンドその他の利食いなり手仕舞い売りだったようだ。僕的には個人投資家とりわけデイトレーダーの狼狽売りもあったとも睨んでいて、当日日経CNBCでも言っていたが利食い手仕舞いにしても前倒しで来た感が強い。僕もその日の後場あるいは参院選後の週明け月曜の前場だと考えていただけに、僕的にも虚を突かれ、ただただ唖然と眺めているしかなかった。もっとも日経平均自体が18日まで5連騰で来たあとだけに、日経平均が下げ出したその時に僕も持ち高を全部一旦利食い、頃を見計らって買い戻すべきだったという反省点がある。またまた、「今週も上値が重かろう」という週初の日経本紙&日経ヴェリタスの週間展望が的中、その「急落時に利食い」「後刻下値圏で買い戻す」絶好のチャンスを逃したのが悔やまれる。

 さて今週はまた日経本紙&日経ヴェリタスで「日経平均1万5000円がメド」と、事実上3たび「上値が重かろう」ときた(?)。今日の参院選は、自公で過半数ばかりか(絶対)安定多数奪還で衆参ねじれ解消が既に織り込み済みなので、これから開票速報を延々と見るが(?)明日以降は多分材料になるまい。むしろ政局を材料にするなら、今日の勝利の余韻に浸らず明日からもう早速安倍政権がどう動くか、憲法改正はとりあえず後回しにし、どの様にデフレ脱却なり税と社会保障の一体改革に取り組むかにかかっていよう。一刻も早く消費税8%10%ばかりか15%にまで悠々と耐えられる経済情勢にしてもらわないと、年金・医療・介護だの少子化だの待機児童だのといった問題はもとより、憲法改正にまでテンションを上げようがない。
 モスクワで19・20日の2日間開かれていたG20は、これも案の定米FRBのQE3縮小が議題の中心だったようで、共同声明の主旨が「その縮小による混乱を、各国協調で乗り切る」だった。となると、明日以降の世界の金融資本市場は必死になって(?)「早くて9月の縮小織り込み」に取り組むことになろう。
 あとは米に続いて日本でも本格化する今年度第1Q、4−6月期決算で我が2銘柄も新日鉄住金が来週31日、三井物産が8月2日という。そろそろ日経本紙でも1面や投資・財務面辺りで、発表前の予想記事が出そうな予感がしないでもないが(?)、今日発行の日経ヴェリタス48面(フォーカス)で、中国関連で物産や三菱商事といった資源依存度の高い総合商社が、悪いとまで言わないものの軟調な決算になろうとしていた。4−6月期は為替がおしなべて円安基調だったものの、中国経済の減速懸念による資源価格の下落基調がチャラにしてしまおうという。唯一原油価格で米WTIが先週末、前日18日比0.01ドル高の108.05ドルで引け堅調だったことが材料にはなろうが、中東情勢なかんずく事実上のクーデターが勃発したエジプト情勢如何によるところ大で、実需が伴わずアテにはしづらい。ただ、「自動車向け鉄鋼が好調なのを除いて云々」ともあったことから、新日鉄住金その他の鉄鋼どころは自信を持っていいようだ(!)。