実質1日早い(!)今週のMy展望。

 週明けの明日は海の日の祝日で休場なので、今週は16−19日の4日間の立会いだが相当中身の濃い展開になろう。今日の日経朝刊13面(日曜に考える)「市場アウトルック」で、いよいよ次週に参院選の投開票を控えるものの、様子見ムード蔓延で結果が確定する月曜22日でないと材料になるまいという。しかしこれは8日に既に言ったが、自公過半数越えばかりか絶対安定多数の奪還まで既に織り込んでいる公算もあって、それを材料に急伸でもして週末に高値圏で引けるなら、22日は寄り付きから利食うことも検討せざるを得ない。或いはまた週末大引け4秒前(?)に利食い決行に踏み切るかもしれない(?)。他に余程の好材料でも噴出しない限り、反落の可能性が大だからだ。
 むしろさしあたっては、明日11時発表の中国4−6月期GDP成長率と、それにつれて上海や香港その他の市場がどう動き、引けるかにかかっている。日経ヴェリタス21面に、1−3月期は7.7%だったが今回の市場予想は0.2ポイント減の7.5%といい、かの国の財務相が「7%だろう」と言ったのなんのという(?)新華社通信の報道まであると出ていた。あとはそこまで上海あるいは後の欧米市場までが織り込んでいるか、いや、下げることはあっても織り込んで切り返せるかどうかだろう。とにかく明日日本市場が休場なのは多分幸いで、上海の引けなり欧米の寄り付きだけでおおよその判断ができよう。
 日経2紙(本紙・ヴェリタス)が「そんなこんなで今週も上値が重かろう」と慎重なのに対し、昨日発行の16日付株式新聞は案の定ポジティブだ。1面トップ「週間展望」に、あの「バーナンキショック」直前の5月23日につけた日経平均の今年高値1万5942円から、3分の2戻しにあたる1万4767円まであと260円まで迫った先週末の終値1万4506円25銭だが、それをクリアし更には全値戻し奪還への準備の週と位置付けたいと出ていた。また、今週は景気敏感どころの製造業とりわけ化学、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属その他といった業種での、業績好調が見込まれる銘柄を仕込んでおきたいという。
 具体的にはやはり、我が2銘柄たる新日鉄住金三井物産が推奨されているのが目についた。前者は信用倍率が1.92倍から1.78倍に低下し需給改善傾向が窺える上、素材型の市況関連としても要注目だとしていた。後者は3面「視点」で、ここでも前者やトヨタが推奨されていたのと同時に、「総合商社これ即ち国際景気敏感株」として、資源・非資源の全包囲網的ビジネスを展開する物産や三菱商事住友商事その他の大手総合商社も、業績相場に彩りを添えようという。
 あとは僕的にどうするかだが、物産は先週一旦利食って買い戻し、持ち高300株を維持して明後日を迎えるからいいものの、新日鉄住金は2000株売っ払った上買い戻し失敗のまま(?)持ち高ゼロである。仮に明後日に中国GDPその他のせいで下げたなら、そこですかざす買い戻せばいいし、上げてしまって300円の大台にでも乗せたら、反落するまで静観するのもひとつの手かもしれない。やはりそういった面でも、明日の上海なり欧米の動向如何にかかっている。