日経平均1万4500円台奪回も反落引け。

 そして迎えた今日の東証で、昨日の伊長期国債の材料もあってか寄り付きこそ日経平均がジリ安だったところから、前場一時1万4555円とアッサリ4500円台を奪回したものの、後場に入って「ドル円100円台、ユーロ円128円台の円高基調」「4500円台達成感」「後刻の米FOMC議事要旨公開&FRBバーナンキ議長講演」「明日の日銀金融政策決定会合の結果」といったことで見送りムード蔓延で、56円30銭安の14416円60銭で引けた。今日は伊国債は外為のユーロ円相場以外ほとんど材料視されなかったようで、前場途中10時発表の中国貿易統計があまり芳しからざる数値だったのも、上海市場が既に織り込み済みとばかりに堅調だったこともあって、こちらも然りだったようだ。いや、後場に入ってから若干織り込んだかもしれない(?)。
 我が2銘柄も新日鉄住金が2円高の291円、三井物産が10円安の1309円で引けた。新日鉄住金がこの軟調な地合いの中、結構堅調だったのは昨日の株式新聞1面トップの推奨があったこと、またそれ以前にJPモルガンが強気見通しなのも大きかろう。逆に物産が下げたのは、明らかに円高基調の推移それだけだろう。
 今日後刻の欧米市場が、バーナンキ講演待ちで様子見の軟調推移だろうことは容易に推測でき、いざ公演が始まればその内容によりけりでアップダウンしよう。とにかく講演内容&欧米の地合い如何で、明日の東証なり上海その他アジア市場の動向も決まろう。