連立与党、参院選ももらった(!)焦点は「絶対安定多数」か!?

 今日の朝日・読売・日経の各朝刊1面トップ、その他中面の関連記事で参院選情勢の予測が出ていて、案の定自民・公明の連立与党で非改選を含めた過半数122議席超えが確実だという。野党は共産がひとり気を吐く以外、まず民主惨敗が不可避、維新やみんなも選挙協力どころか対立の鮮明化で票を奪い合って、言わば共食い共倒れ状態(!)軒並み厳しかろうといった具合で、昨年末の衆院選や先の都議選同様の結果になろう。
 全国の選挙区の候補者名や当落の見通しも出ていて、My選挙区の情勢は少なくとも与党候補3名みな当確だという。それはMy故郷でも然りだが、全般的に公示からまだ数日しか経っていない序盤戦であるせいか無党派層の動向を捉え切れておらず、まだまだ流動的で土壇場でのドンデン返しというか、9回裏のサヨナラというか、そんな余地もあろうともいう。そこは追って後日出て来よう中盤・終盤のレポートを楽しみにしたい。
 何れにせよあとは都議選同様に自公の勝ち方が問題だ。「非改選議席(自民50・公明9)との合計で122議席過半数」そんな程度(63)は楽勝だろう。そこは読売3面(総合)に出ていたが、「129の安定多数」ひいては「135の絶対安定多数」まで取れるかどうかに焦点が移る。先の衆院選では見事「絶対」を取ったらしいが、僕的に知らなかったというか忘れていた(?)。ともあれ今回自公で70〜75取れば「安定」、更に上積みし76超取れば「絶対」に達する。
 因みに「(絶対)安定多数」とは何ぞやという説明もあり、衆参両院の予算委員会とか外務委員会とかいった委員会で全ての委員長ポストを押さえられる点で共通していて、各委員会の与野党の構成人数で「半数」が安定多数、「過半数」が絶対安定多数という。確かに安定多数ではジャスト半数ぽっちで野党が全て逆に回れば引き分け、委員長権限の独断になってしまうが、過半数なら文字通りの「絶対安定」、「数の横暴」という面があっても必ず通るということだ。
 余談だが僕的に絶対安定多数と聞いて忘れられないのが、86年の衆参ダブル選で時の中曽根自民が両方「絶対」を取って圧勝、後の国鉄改革・JR旅客6社貨物1社発足にこぎつけ、ひいては今日の鉄道界の発展にも繋がったことだ。国鉄改革が当時の政策課題ナンバー1だったという故事を考えると、今の政策課題とりわけ「デフレ脱却」&「税と社会保障の一体改革」を同時進行で処理するのには、今回やはり「絶対」は文字通りの絶対条件かもしれない(!)。