6月雇用統計「19.5万人増」「7.6%」。

 かくして日本時間昨夜21時半発表の米6月雇用統計は、非農業部門の新規雇用者数が前月から19万5000増で、5月比で2万、市場予想16万5000に対しても3万も上振れし、20万に迫る強い数字だった。それだけを材料にしたか、失業率が7.6%と横ばいだった流れで「QE3依然据え置き」とも解釈したかNYダウが続伸、前日4日比147.29ドル高の15135.84ドルで引けた。NY外為も発表直後からドル円で100円台後半から101円台突入、引けは1円47銭ドル高の101円18銭〜19銭だった。ただ、英FTSEが46.15ポイント安の6375.52と軟調だったのは、「QE3縮小」のみに焦点が当たった結果だったという。もっともそれは前日に190ポイント超上げた反動というか、調整の意味合いもあったかもしれない。
 今日の日経朝刊3面(総合2)左隅にも出ていたが、米市場は今後「QE3からの脱却」を織り込んでいくことになる。次のFOMCは9月中旬なので、米のみならず日本その他世界中の金融資本市場が「縮小スタートは早くてその9月」と読み、織り込み始めている。となると雇用統計はあと7・8月分の2回あるわけで、そこらで「雇用者数20万近傍」&「失業率7%近傍」に向かって行けるかどうかがポイントだろう。