今週のMy相場展望。

 まず単刀直入に言って、明日の東証は大幅含みの続伸で寄り付く公算大だ。米6月雇用統計で7.6%の横ばいだった失業率はともかく、新規雇用者数が19万5000、一気に20万に行こうかという勢いだったのは僕もいい意味で虚を突かれた。それにつれて先週末為替でドル円・ユーロ円共に円安基調のまま引けたし、その米雇用者数増&失業率減が明確になり、遠からずFRBによるQE3縮小がスタートしても、最早「OK!いつでもどうぞ」というスタンスに移りつつあるのは心強い。また、日本固有の材料で兎にも角にも参院選の選挙戦中盤入りで、自公が衆院選に次いでまたも絶対安定多数を取れるかどうか、いや、04年以来9年ぶりの「絶対」奪還すら視野に入ってきた感があるのも然りだ。
 今日の日経朝刊13面(日曜に考える)「市場アウトルック」と日経ヴェリタス22面(マーケット)「Outlook」での展望でも、共に今週は引き続き上昇基調だろうが、日経平均が先週1週間で4.6%632円、3週間スパンだと1600円超も上げてきており、上げた後には所々で調整が入ろうとしていた。とりわけ10〜11日に先月の議事要旨発表を含めた日銀金融政策決定会合や、週末12日にオプションSQ算出もある辺りが上昇ピッチのブレーキ役になるかもしれない。また、次の週15日月曜が海の日の祝日で休場でもあり都合3連休なので、特に金曜SQ算出後の前場でどんなに地合いが良かろうが、後場に入ればダレる展開になろう。ましてやその週以降、ポツポツと今年度第1Qの4−6月期決算が出始めるので、発表まで身動きが取れない面もある。
 ただ、昨日発行の8日付株式新聞1面トップの週間展望では、そういった形で1万4000円台の値固めをしつつ5000円台奪回もあろうとしていた。もっともその記事は金曜夕刻の締め切りの関係で、その後刻にあたる雇用統計発表は加味されていないが、幸いにも数値がマズマズだったのでそこで描く展望も十分あり得る。先週末の終値が1万4309円97銭だったので、あと700円弱である。