来週6月雇用統計が立ち塞がる、昨日今日の堅調さか!?

 週末かつ月末かつ今年上半期末かつ今年度第1Q末(?)でもある今日の東証は、昨日までの中国での金融不安で上海市場が軟調だった流れから一転、底値拾いでもあったのか堅調さを回復したこと、そして欧米市場も依然堅調だったことから日経平均が2日連続の大幅高、昨日が一昨日26日比379円54銭高の1万3213円55銭、今日が更に463円77銭高の1万3677円32銭で引けた。
 我が2銘柄も新日鉄住金が、昨日6円高の257円から今日11円高(!)の268円、三井物産が同様に21円高の1226円から20円高の1246円と連騰で引けた。とりわけ新日鉄住金は急伸したのが後場に入ってからで、日経CNBC『WRAP TODAY』で「午後に入り印での自動車用鋼管事業の一貫製造体制が完成し、量産開始と発表」と言っていて、それは気が付かなかった(!)。挙げ句東証1部売買高で久しぶりのBest5入りの4位(!)6956万7000株も出来たが、そのことに関しては確かに新日鉄住金ホームページ・プレスリリースにこう出ていた。

 「新日鐵住金株式会社(代表取締役会長兼CEO:宗岡 正二 以下、「当社」)及び当社の連結子会社であるサイアム・ニッポン・スチール・パイプ(以下、「SNP」)が出資するニッポン・スチール・パイプ・インディア(Nippon Steel Pipe India Private Limited 以下、「NPI」)は、2012年1月に、SNPから素管の供給を受け、切断・熱処理等の鋼管加工を開始しましたが、計画通り2012年末に造管及び伸管設備の設置を完了し、2013年1月に造管から伸管・熱処理・加工に至る一貫製造体制を構築しました。
 これまでに一貫製造製品に関するお客様からの材料承認の取得を進めており、本年6月より本格生産を開始しております。
 当社グループは、引き続き日系を中心とする自動車(完成車・部品)メーカー各社のニーズに着実に応えながら、グローバルな営業力を強化し、急拡大が見込まれる新興国市場の需要を確実かつスピーディーに捕捉し、利益成長を図って参ります」

 まあ決して会社側が「11日に『ナンチャッテ株主』でしかない山川のヤツに『中国で確固たる地位を占めつつインドにも攻め込んでいければ、世界1・2位の人口大国を制圧し万々歳……』と書かれてけしかけられた」とでも思ったわけではなかろうが(?)、僕が思う以前から周到な準備を着々と進めていたわけだ(!)。
 ともあれ今年上半期末を概ね続伸で引けられて、何やら下半期に向け希望が開けてきた感もあるが(?)、問題はここ数日日経CNBCでも言われている、週明けかつ月初一日の寄り付き直前の日銀短観、そして週末引けた後の米6月雇用統計のイベントである。とりわけ雇用統計は先般FRBが表明した「必殺QE3縮小&終了計画」の思惑が絡んだ、ややこしい地合いが想定される。つまりもし雇用者数&失業率が改善されれば、本来ならそのまま好材料なのに「近いうちに(?)抜き打ちでQE3縮小か!?」とでもいう思惑が蔓延して悪材料と化して(?)せっかく堅調さを取り戻して立ち直りかけたのに、また軟調な地合いになりかねない。なのでその辺は明日発行の7月1日付株式新聞や、あさって日曜の日経本紙&日経ヴェリタスの週間展望を参考に、来週の「My展望」を描くことにしたい。